足の感覚と視角で燃料消費を抑制！
日産が来年発売する新型車に搭載する予定のエコペダル装着車に試乗した。
日産は追突軽減ブレーキシステムとの関係で、アクセルペダルに反力を与えてペダルの踏み込みを緩めるように促す仕組みを採用しているが、それを応用してエコドライブを促す仕組みにしたのがエコペダルだ。
発進からスムーズに加速していくときには『ECO-P』と書かれた緑色のランプがインパネ内に点灯する。最近は多くの車種にエコドライブ状態を示すエコランプが採用されているが、エコペダルのECO-Pランプは通常のエコランプとは少しニュアンスが違っている。
この状態から少し余分にアクセルを踏み込むと、アクセルペダルに抵抗力が発生し、同時に緑色のECO-Pランプが点滅を繰り返す。これによって燃費の良い状態から燃費の悪い状態へ移行することに注意を促す仕組みだ。
ペダルに生じた反力からくるの抵抗感に従ってアクセルペダルを緩めれば、そのまま燃費の良い状態での運転を維持することができ、ECO-Pランプが通常の緑色の点灯状態に戻る。
逆に追い越し加速などのためにアクセルペダルに生じた抵抗感を越えて強く踏み込むと、ECO-Pランプは黄色に変わって燃費が悪い状態で走っていることを教えてくれる。早めにアクセルを緩めて燃費の良い状態に戻すことになる。
このように、アクセルペダルに生じる抵抗感とECO-Pランプの点滅や黄色化によって、足の感覚と視角とによって燃料消費の増加を抑制するようサポートしてくれるのがエコペダルの効能だ。
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エコペダルの有無だけで燃費10%アップ出来る！
このペダルを装着したクルマに乗れば、誰でも簡単に燃費の良い運転に徹することができる。これまでは『アクセルペダルの踏み込みはふんわりと』などという形で抽象的な表現でエコドライブを教えていたが、これだと普通のユーザーはゆっくり走りすぎて必ずしも燃費の良い運転にならない面もあった。
定速走行に入るまでは少し強めに加速し、その後でアクセルペダルを踏み込む力を抜いて定速走行に入ったほうがむしろ燃費が良くなるからだ。
エコランの名人はこのあたりを経験的に知っていて、職人芸的に燃費の良い走りをしていたわけだが、日産のエコペダルはそうした燃費名人の勘と経験に基づく運転を、誰にでも簡単にできるようにしたものだ。恐らく、普通のドライバーがエコペダルの有り無しのクルマを乗り換えたら、軽く10％くらいは燃費が良くなるはず。
2009年度に発売される新型車から採用とのことだが、そんな悠長なことを言わずに高級車からコンパクトカー、軽自動車に至るまで、早期に全車種に装着したら良いと思う。
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