【トヨタアルファード対ホンダエリシオン徹底比較】トヨタアルファード vs ホンダエリシオン　ザ・対決比較試乗

総合評価

トヨタアルファード

ホンダエリシオン

松下宏

大ヒットした初代アルファードを受け継いで、キープコンセプトで登場してきたモデル。低床プラットホームを採用して全高を抑えた設計にするなど、クルマ作りはやや真っ当な方向に向かった。走りのよさや内装の豪華さなど、最上級ミニバンにふさわしい仕上がりだ。それに合わせて価格帯も相当に上昇した印象になった。

デビューした当初はアルファードとは違う方向を目指していたが、マイナーチェンジによって大きなグリルを採用して顔つきを一変させるなど、方向性を修正してきた。走りよりも乗り心地を重視する方向に向かったことも含め、なんとなくホンダ車らしからぬミニバンになった印象もある。先進の安全装備などは大いに注目される。

片岡英明

先代の流れを汲むデザインで、幅広いユーザーを魅了する。3.5リッターに排気量を上げたV6エンジンは上質なパワーフィールだ。直4の2.4リッターも軽快に回る。素直なハンドリングもチャームポイントのひとつだ。ベーシックグレードから安全装備が充実し、質感が高いことも評価できる。これからが旬の、長く付き合えるミニバンだ。

ホンダのフラッグシップミニバンだ。プレステージは背伸びした印象のミニバンで、ホンダらしい清楚な感じは希薄である。走りの実力は高く、フットワークは軽快だ。エンジンも気持ちよく回り、実用性能も高い。走りにこだわる人には魅力は大きいが、低重心・低全高のためキャビンとラゲッジルームは並みの広さにとどまっている。

国沢光宏

500万円のくらいの予算がある人なら、装備内容/コストパフォーマンス/性能などなど、すべて満足できるレベルにあると思う。逆にギリギリの予算で買おうとすると、様々な装備を諦めなくちゃならない。ま、お金持ちのためのミニバンです。数少ない弱点は乗り心地。荒れた道だと、けっこうドシンバタンします。買うなら試乗を！

アルファードと対象的にベーシックグレードを指名し、たっぷり値引きしてもらって買うクルマ。40万円くらい引いてもらうと割安感も出てきます。リセールバリューなども厳しいため、長く乗りつもりでどうぞ。といったことをユーザーの皆さんも認識しているらしく、最上級グレードの売れ行きは伸び悩んでしまっているようだ。