ライバルを大幅に凌ぐ魅力はあるのか?
発売2ヶ月前からティザーキャンペーンを行ったこともあり、正式発表の時点で月間販売目標台数と同じ3000台の受注を集めたマツダ・ビアンテだが、その後の注文は伸び悩んでいるという。
マツダの関係者に聞くと「興味を持ってディーラーに見に来てくれるお客さんは多いのですが契約となるケースが少ないようです」。なぜか? 簡単に言えば、最後発でありながらビアンテにライバルを大幅に凌ぐ魅力がないから。
値引き拡大後なら、買い得感が増す
一番厳しいのは価格かと。直接的なライバルとなるノア/ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンの価格は大体200万円〜210万円(基本的な装備の揃ったグレードの場合)よりスタートする。
ところがビアンテの場合、似たような装備を持つベーシックグレードの『20CS』で219万9000円。さらにライバル車は登場から1年以上経っていることもあり、値引きで優勢。少し粘れば30万円くらいは引いてくれるだろう。
対するビアンテは登場したばかり。頑張って10万円引き程度という状況。結果、見積もり取れば車両価格10万差+値引き20万円差で実売価格では30万円差! これじゃビアンテを相当気に入っているお客さんを除けば買ってくれまい。
加えてクルマのハード面もライバルより重いため上り坂でパワー不足を感じたり、シートアレンジのバリエーション少ないなど(3列目シートが折り畳めない)、負けている部分も少なくなかったりする。
ビアンテを買うなら、せめてライバル車と同じ実売価格で買えるまで待つべき。同じ実売価格にするには値引き40万円が必要ながら、初期受注で伸び悩めば案外早い時期に値引き拡大となるだろう。
エンジンの差はナシ!ならばグレード選びはコレ!
そんなワケで「とりあえず今は待ち」のビアンテだが、購入する場合にはどのグレードがいいだろう? まず2種類あるエンジン。乗ってみると意外なことに大きな差は感じず。となれば、265万円と高価だしハイオク指定となる2.3リッターは厳しい。
2リッターは前述の20CSと20S(240万円)の2グレード。目立つ装備差はアルミホイールとHIDライトくらい。これらの装備CSにも10万5000円でオプション装備可能。したがって20CSを自分好みに仕上げればよかろう。
付けておきたいオプションは特に無し。強いてアドバイスをすればメーカーオプションのナビは30万円以上と高いため、値引き交渉の材料になるディーラーオプションか、カー用品店での後付けをプッシュしておく。
なお、2リッターにラインナップされる4WDは30万円近く高くなる上に、110kgの車重増+4速ATということで厳しい。4WDが必要な人はノア/ヴォクシーあたりを推奨しておきたい。
もしマツダがホンキで”かっこいいビアンテ”を売りたいなら同じく新規参入のスバル・エクシーガの如く、ライバルより安価な価格設定の特別仕様車でも早い時期に投入すべきだと思う。それまではナビなどのサービスで実質的な価格を下げるなんても良い作戦です。