スバルエクシーガ〜リセールバリューチェック〜

3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。

スバルエクシーガ

スバルエクシーガの魅力とは？

■本文＆コメント／鈴木詳一（ガリバー自動車研究所）

　６月17日から発売が開始されたエクシーガは、スバルらしいミニバンの登場ということで注目の１台だ。スバルといえば、インプレッサやレガシィなど魅力的な走りが売りのブランド。エクシーガにも、低い車体にスバル得意の水平対向エンジンを搭載し、走りにこだわりを見せ、ライバルメーカーと差別化を図っている。また、ミニバンとは呼ばず「７シーター　パノラマ　ツーリング」と呼ぶあたりもスバルらしい。

ちなみに「７シーター　パノラマ　ツーリング」とは
■７シーター
扱いやすいボディサイズでありながら、７人までしっかり乗れて、“どの席でも快適さが実感できる”十分な室内空間を確保。また、視界、乗降性、荷室などの機能性にもこだわり、優れたユーティリティを実現。
■パノラマ
どの席からでも景色を楽しめる見晴らしの良さ、乗る人すべてがコミュニケーションを楽しめる静粛性を追求し、明るく開放的で快適な移動空間を実現。
■ツーリング
安心して乗ることのできる高い安全性能（Active Safety / Passive Safety）を確保した上で、「ドライバーの思い通りに走れる素直な操縦安定性」と「しなやかで上質な乗り心地」を両立。また、環境性能や経済性にも配慮。
とのことで、それぞれで工夫を凝らし限りあるスペースの中で７人乗りを実現している。

　価格も199.5万円からと３ナンバー枠の同クラスとしては2.0リッターエンジンの採用という事もありリーズナブルな設定に抑えられているのは嬉しい。ただスタイルはやや癖のあるデザインで好みが分かれるところだろう。

　気になる走りはというとスバルらしい走りの良さをアピール。最上級の2.0GTには同クラスのミニバンとしては高出力の225馬力を発生する2.0リッターターボエンジンが搭載されている。子供がいるから３列シートは選択肢から外せない、けれど走りは重視したいというユーザーにピッタリの１台だ。

　さらに、シートは２列目・３列目と順に着座位置が高くなる設計で、見晴らしが良く足元空間も確保できるように設計されており、ボディサイズの割にはゆったりドライブが楽しめる。

グレード	2.0GT
ボディサイズ	4740x1775x1660mm
エンジン型式	EJ20型
総排気量	1994cc
最高出力	165ps
最大トルク	33.2kg-m
10・15モード燃焼	12.0km/l
定員	7人
発売日	2008年6月17日

\2,782,500

リセールバリュー診断

　エクシーガのリセールバリューは３年後最大64％のＡランクとまずまずの結果。その要因として、人気のミニバン（スバルではミニバンといっていないが）ということに加え、スバルらしいこだわりを込めたクルマ作りなされていること、またオデッセイほどメジャーにはならず、過剰供給による値崩れも少なくなる見込みであることも挙げられる。

　マツダ・MPVと同じで、ミニバンとしては珍しいターボモデルの設定などライバルが少ない点も高い評価につながりやすい。これまでハッチバック・セダン・ステーションワゴンなどで人気モデルを輩出して来たスバルも、トヨタとの関係強化で幅広いクルマ作りが期待される。今後は軽自動車も新開発しないとのことで、２リッター前後のモデル開発には今まで以上に力が入るだろうから、このクラスのスバル車には期待が持てる。