全長4215mmの中に大人が座れる3列シートを成立させたのがフリードで、実際に運転席から順に大人が座った状態で調整しても、3列目のシートにも十分な空間がある。さすがに余裕いっぱいで広々というわけにはいかないが、大人が乗れる空間であるのは間違いない。現実には7〜8人の大人が乗ることは少なく、たいていは子供が3列目に乗ることを考えたら文句のない広さである。
シートは後席に行くほど座面が高くなっていて、後席に乗る乗員からも開けた視界が得やすく配慮されている。7人乗り仕様を選べば、運転席からすべての席への移動が可能で、フリーウォークスルーの空間となる。この点で最もお勧めなのが7人乗り仕様になる。
インパネ回りのデザインはややあっさりした感じのものだが、ステアリングホイールの上からメーターを見るアウトホイールメーターを採用する。普通のクルマならメーターがあるはずのステアリングホイールの内側の部分がちょっと殺風景なのがやや物足りない。
運転席はもちろん、低床プラットホームによって後席への乗降も楽々。老人や子供でもステップなしで後席に乗り込める。