ホンダから登場した新しいミニバンのフリードは、実質的にはモビリオ&モビリオスパイクの後継モデルとなるクルマだ。ホンダはオデッセイで日本のミニバン市場を切り開いたほか、ステップワゴンでボックス型のミニバン市場を拡大し、モビリオでコンパクトミニバンの市場を開拓してきた歴史を持つ。そして今回改めてコンパクトミニバンの市場にチャレンジすることになった。
フリードはコンセプトから基本プラットホームまで一新して作られたこともあって、新しい名前で登場してきた。従来のモビリオはコンパクトクラスのボディの中に3列シートを成立させたのが特徴だったが、3列目のシートはさすがに居住空間が狭かった。それを改善して、コンパクトなボディの中に大人がしっかり座れる3列のシートを配置したのがフリードだ。
シート配置はスパイクの後継となる2列5人乗りも用意されるほか、主力となるのは3列シートでこちらは7人乗りと8人乗りがある。2列目が独立したキャプテンシートとなる7人乗りと、2列目が3人掛けのベンチシートとなる8人乗りだ。日本では乗車定員が多い仕様が売れる傾向が強く、フリードの8人乗りは1.5Lクラスでは唯一のモデルだが、クルマとしての魅力は7人乗りのほうが上位だろう。