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7人乗り、水平対向2.0リッターターボ&NA、AWDとFFを用意
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スバリスト待望のミニバン「エクシーガ」が遂に登場した。スバル車としては01年にデビューし、およそ3年間販売されたGMのOEM車「トラヴィック」(オペル ザフィーラの兄弟車)以来。純粋なスバルオリジナル車としては、はるか昔の1980年代に軽バンをベースに生まれた1BOXワゴン「ドミンゴ」以来!というから驚く。現行モデルとしては他にも北米向け高級SUV「トライベッカB9」(日本未発売)に3列シートレイアウトの採用例はあるが、いわゆるミニバンジャンルとしてはエクシーガがスバル初ということになる。
「エクシーガ(EXIGA)」とは、Exciting(刺激的な)、Active(活動的、活発な)の意味を込めた造語。開発コンセプトは「7シーター パノラマ ツーリング」。そのネーミング通り、スバル車らしい活発で刺激的な走りの性能と、開放感ある居住性との両立を狙った。スバルが“シアターシートレイアウト”と呼ぶ、後列に向かって徐々に着座位置を高めたシート配列は、フロント:独立2人掛け+セカンド: 4:2:4分割可倒式3人掛け+サード:5:5分割可倒式2人掛けで構成される7人乗りのみの設定となる。
搭載されるのはお馴染みの水平対向EJ20系2.0リッターDOHCエンジンで、ターボ版とノンターボ版が用意される。駆動方式はスバル自慢のシンメトリカルAWD(4輪駆動)に加え、ノンターボ版ではFF(前輪駆動)モデルも設定される。
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エクシーガの「シアターシートレイアウト」で、7人みんなが快適ツーリン『ぐぅ!!』
ステーションワゴン的なスポーティフォルム
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毎月のように大小様々な新型車が投入され続けている激戦区、ミニバンカテゴリー。満を持して登場したスバル エクシーガとは、果たしてどんなジャンルに属するミニバンなのだろうか。まずはパッケージングの面から検証してみよう。
今最も好調な売れ行きを示す「ノア」や「セレナ」などのスライドドア+ハイルーフ系BOX型ミニバンでないことは一目瞭然。エクシーガは比較的ロールーフで、後席ドアも一般的なヒンジ式を採用。ステーションワゴン風のスポーティなフォルムを狙っている。ボディサイズは4740x 1775x 1660mm(全長x全幅x全高)、ホイールベースは2750mm。似たようなボディ形状を持つ2.0リッターMクラスのロールーフタイプ「トヨタ ウィッシュ」や「マツダ プレマシー」などと比較してみると、ホイールベースの数値は偶然にも3車共通。しかし全長で約180mm、全幅で80〜30mm、全高で70〜45mmほどと全体に一回り以上エクシーガのほうが大きい。ただしこれは、フロントオーバーハング寄りに縦置き搭載される水平対向エンジンとトランスミッションの影響も大きそうだ。
それでは、と2.4リッターLクラスの「ホンダ オデッセイ」や「トヨタ イプサム」と比較してみると、ホイールベース2830mm前後と大きいものの、ボディ寸法で比較するとほぼ同等のサイズであることが分かる。室内長で比較しても、エクシーガ2720mmに対し、ウィッシュ2670mm、プレマシー2520mm、オデッセイ2790mm、イプサム2755mnmと、こちらも数値上ではLクラス並みである。とはいえ、あくまで数値上の話。実際に現車へ乗り込んでみて、使い勝手や走行性能を比較するのも必要だろう。この辺りのオハナシは今後、「CORISM」で扱う新車試乗記や対決企画などにも期待して欲しい。
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「走りと空間を兼ね備えたデザイン」とは
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ミニバンのエクステリアデザインというと、機能性を前面に出したスクエアフォルムを持つモデルも多いが、エクシーガの狙うところはちょっと違う。デザインテーマは「俊敏で安心の走りと豊かな空間の実現」。レガシィなど他スバル車との共通性を感じさせるスポーティなフォルムを狙いつつ、いっぽうで機能性をも追求する欲張りなデザインを目指した。その第一印象については・・・ともあれ個性的でスバル車らしいデザインなのは確かだ。
インテリアは、エクシーガの「7シーター パノラマ ツーリング」コンセプトに沿って、限られたスペースの中でも開放的に感じられる空間を目指した。スポーティなブラックインテリアと明るいアイボリーインテリアの2種類から選択可能で、さらに本革シートもオプション設定される。また、開放感をさらに拡大させる大型のガラスサンルーフ「パノラミックガラスルーフ」をオプション設定する。
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こだわりの縦置き水平対向シンメトリカルAWD
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エクシーガのこだわりともいえるのがエンジンレイアウトだ。横置きエンジンが主流のミニバンジャンルにおいて、独自の低重心・左右対称構造を持つ水平対向エンジンとトランスミッションを縦置きに配置し、他のスバル車同様の軽快なハンドリングと安定した走りをアピールする。
搭載されるエンジンは、レガシィやフォレスターなどでお馴染みの4気筒 EJ20系2.0リッター DOHC 16V AVCS(吸気アクティブバルブコントロールシステム)エンジン。ノンターボ(NA)版に加えターボ版も用意されるところもスバルらしい。多人数乗車の多いエクシーガ向けに、低速域のトルクとレスポンス重視でセッティングし直されている。NA版にはFFとAWD(4輪駆動)モデルが用意され、ターボはAWD専用となる。
NAは最高出力148ps(109kW)/6000rpm、最大トルク19.5kg-m(191N・m)/3200rpmを発生させ、10.15モード燃費は14.0km/L (AWDモデルは13.0km/L)。平成17年基準排出ガス75%低減レベル☆☆☆☆を獲得するクリーン性能も実現する。
いっぽうのターボ版は最高出力225ps(165kW)/5600rpm、最大トルク33.2kg-m(326N・m)/4400rpmを発生させる。こちらもターボ+AWDながら、10.15モード燃費12.0km/Lをマークする。ちなみにNAのみレギュラーガソリン仕様だ。
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トランスミッションはNAが4速AT。ターボには、シフトダウン時の回転合わせを行うダウンシフトブリッピングコントロール機能が追加された5速ATを搭載する。このターボには、エンジン特性を3モード切り替え可能なSI-DRIVEも採用される。
サスペンションは、インプレッサやフォレスターのものをベースにチューニングを加えた、前:ストラット式、後:ダブルウィッシュボーン式を採用。4輪駆動(AWD)システムは、NA版にアクティブトルクスプリットAWDを、ターボ版には前後トルク配分 前45:後55を基本に可変制御を行うVTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)をそれぞれ組み合わせる。なお横滑りなどを抑制する車両挙動安定装置「VDC」は、ターボ版にのみオプションで設定される。走りにこだわりを持つエクシーガなら、ここはぜひ全車に標準装備して欲しかったところではある。
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セカンドシートは180mmスライド
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ミニバンにお約束の多彩なシートアレンジ。エクシーガの場合どうだろう。セカンドシートは、左右席独立で180mmのスライド機能付き。また4:2:4でそれぞれ前倒しすることも可能だ。サードシートはリアゲート側から前倒し出来るワンタッチフォールディング機能を装備する。
装備面では、一部グレードを除きフロント左右独立温度調整機能付きフルオートエアコンを採用するほか、インパネ上部から後席に向けたベンチレーション「スカイ空調」を設置する。カーナビは、リアビューカメラ付き音声認識HDDナビゲーションシステム(SUBARU G-BOOK ALPHA対応)を全車にオプション装備。そのほか、9インチワイドモニター付きのリアエンターテイメントシステムもオプションで設定される。
グレード展開は、NA版が3タイプ。ベーシックな「2.0i」、装備を充実させた「2.0i-L」、17インチアルミやエアロパーツを付加したスポーティな「2.0i-S」で、それぞれFFとAWDを設定する。ターボ版は「2.0GT」(AWDのみ)の1種。価格は2.0i(FF)の1,995,000円から、2.0GTの2,782,500円まで。
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( PHOTO:森山 良雄・スバル・CORISM編集部/レポート:CORISM編集部 徳田 透 )
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代表グレード
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2.0GT(AWD)
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---|---|
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4740x1775x1660mm
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車両重量[kg]
|
1590kg
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エンジン形式・種類
|
EJ20型 2.0リッター DOHC 16V AVCS 空冷インタークーラーターボ
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総排気量[cc]
|
1994cc
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最高出力[ps(kw)/rpm]
|
225ps(165kW)/5600rpm
|
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
|
33.2kg-m(326N・m)/4400rpm
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トランスミッション
|
スポーツシフトE-5AT(5速AT)
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10・15モード燃焼[km/l]
|
12.0km/L
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定員[人]
|
7人
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消費税込価格[万円]
|
2,782,500円
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発売日
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2008年6月17日
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レポート
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CORISM編集部 徳田 透
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写真
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森山良雄・スバル・CORISM編集部
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エクシーガのカタログ情報
- 平成20年6月(2008年6月)〜平成27年3月(2015年3月)
- 新車時価格
- 191.1万円〜374.9万円
エクシーガの在庫が現在5件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。