自分だけの音楽ライブラリがそのままクルマで聴ける!
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今さら言うまでもなく、カーオーディオはクルマに欠かせないアイテムだ。ラジオからカセットプレーヤー、そしてここ20年でデジタルメディアを使用したCD・MDプレーヤーへと進化を遂げてきた。しかし、自宅のライブラリーの中からお気に入りのカセット、CDやMDといった各メディアを厳選して車内にドサっと持ち込み、アルバム1枚1時間弱の演奏が終わるたびにメディアを入れ替える・・・メディア自体がデジタル化、小型化していっても、その手間はどれも大して変わらなかった。CDの6枚連続演奏が可能な6連装CDチェンジャーの登場は、当時としてはとても革新的だった。
そんな状況を、iPodは一晩でガラッと180度塗り替えてしまった。アルバム何百枚分、数万曲が入った手のひらサイズのプレーヤー、すなわち我が家のライブラリーそのものをそのまま丸ごとコンパクトに持ち出せるというのだから。これがクルマに載れば、夢のようなカーオーディオになることは誰の目にも明らかだった!
ライバルメーカーも無視出来なくなった!? iPodとカーオーディオ、その"深化"の過程
クルマとiPodの関係が深まってゆくのは、もはや偶然ではなく必然。実際、カーオーディオ対応の動きは早かった。初代モデルが出て早々に、FMトランスミッター(FM電波を用いて曲を飛ばす仕組み)がアフターマーケットから登場。続いてiPod第三世代以降で共通となるDockコネクタ対応の機種も売り出された。同時期、各国の自動車メーカーからはAUXジャックによる接続対応が続々とスタート。05年頃からは電源供給と音楽の取り込みがいっぺんに出来るDockコネクタに対応したiPod対応カーオーディオが、国内外の各オーディオメーカーより発売され、これが自動車メーカーへの純正採用へと広がりをみせている。
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その後もさらなる音質や操作性の向上が図られ、気付けばカーオーディオ・ナビの中心には「iPod」が君臨する状況となった。新型車のセールスポイントに”iPod対応”の文字が躍らないクルマを探すのが難しくなってきているほどだ。アフターマーケット向けの市販カーナビ・オーディオなども、本来ライバルと言っても良いiPodとの連携を真剣に対応するようになった。単に接続可能とうたっていた頃から進化して、ジョグダイヤルを用いてiPod同様の曲名・アーティスト名表示がされるものも登場。さらにiPodの動画映像まで表示可能な機種も現れている。
- ページ1: 【iPod特集】出会いは偶然ではなく”必然” 〜クルマと「iPod」の深化する関係とは〜
- ページ2: 【iPod特集】その1:序章「数万曲の音楽ライブラリがクルマの中に」
- ページ3: 【iPod特集】その2:「CORISM編集長"大岡"がクルマとiPodの関係をAppleに問う!」
- ページ4: 【iPod特集】その3:「"携帯電話"に"映画レンタル" もうフツーのカーAVじゃ太刀打ち出来ない!?」iPodの近未来像を占う!
- ページ5: 【iPod特集】その4:最新!iPod車載グッズ・カタログ
レポート
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徳田 透(CORISM編集部)
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PHOTO
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Apple/CORISM編集部
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