新型アルファードのエアロモデルとなる240S

早くも多くの受注を獲得!代替えで先代の中古車相場にも影響が出る!

アルファードのリヤコンビランプは赤いレンズが採用される

 5月12日に新型が発売されたアルファード。今回からはネッツ店で専売される精悍なエクステリアを採用した兄弟車のベルファイアも設定され、先代よりも幅広いユーザーを狙ったラグジュアリーミニバンに仕上がっています。両車ともに滑り出しは好調で、早くも計画以上の受注を獲得しているそうです。

 アルファードのエクステリアは先代をさらに上質にしたテイストなので、先代から買い替える人には最適なデザインです。ヴェルファイアはアルファードよりもエアロが似合う押し出しの強いデザインなので、エルグランドやヴォクシーからの乗換えが多くなってきそうです。

 インテリアも先代よりも大幅に質感を向上。前席は低床化によりヒップポイントが下がっているので、先代よりも楽に乗り降りが行えます。ダッシュボードも低く設定されているので、ヒップポイントが下がっても見晴らしが良いのも魅力です。

ベルファイアはヘッドライトを上下に二分した精悍なスタイル

2列目シートは8人乗りとなるベンチシートと7人乗りのキャプテンシートを設定。3.5リットルの上級モデルには電動オットマンや電動リクライニング機能が付いたエグゼクティブパワーシートも用意されています。私も運転をカメラマンに任せてエグゼクティブパワーシートに座ってみましたが、まさに極楽気分を味わうことができました!これならショーファードリブン(運転手がいてオーナーは後席に乗るクルマ)としての需要も期待できそうです。

 リラックスキャプテンシートと呼ばれる普通仕様のキャプテンシートにも手動調整式のオットマンが付いているので、これでも十分に快適なドライブが楽しめます。リラックスキャプテンシートはベンチシートよりも4万円高いですが、私ならこれを選びます。

全高が下がった恩恵で走りも安定感を増した!

ベルファイアのリヤコンビはスポーティなクリアレンズだ

 そしてアルファード/ベルファイアで見逃せないポイントが、走りの質が大幅に向上したことです。全高が45mmも下がったおかげで、クルマの重心も下がり、コーナリング中のロールもだいぶ抑えられています。そのため山道を走った時の安定感は大幅に良くなりました。

 エアロ系の18インチだと路面の粗い場所では多少突き上げを感じますが、直4を積む2.4リットルの17インチ車なら乗り心地は快適そのもの。乗り心地とハンドリングのバランスが、非常に高いレベルで両立されています。

 エンジンはエスティマと同じ2.4リットルの直4と3.5リットルのV6を設定。2.4リットルの直4は先代は4ATでしたが新型ではCVTが組み合わされたので、幅広い領域で力強さが増しています。当然3.5リットルのほうがパワフルですが、少し荒々しさがあるので、2.4リットル&CVTとの相性のよさが高さが光りました。

質感が大幅に高まったインテリアは両車共通

 価格帯は少し高くなり300〜450万円という設定となりましたが、全車にパワースライドドアやS-VSC、サイド&カーテンエアバッグ、ニーエアバッグなどを標準装備しているので、お買い得感は新型のほうがあります。

 メーカーオプションのナビが50万円高にになってしまうのが難点ですが、NAVI-AIシフトなどの機能を望まなければ、25万円ぐらいのディーラーオプションのナビを選ぶという手もあります。

エグゼクティブパワーシートはV6にしか設定されないのが残念

 私が買うならアルファードの240Gのリラックスキャプテンシート車を選びます。240Gでもゴージャスな雰囲気を味わうことができますし、動力性能も2.4リットルで十分です。これでもナビや諸費用を入れれば400万円を超えますが、アルファードはミニバン界のクラウンのような存在なので、少々値が張っても満足度の高い買い物となるでしょう。

新型の登場で先代は値下がり必至!売るなら早いほうがイイ!

先代アルファードも中古車の値下がりが大きくなってきた

 新型アルファード/ヴェルファイアが出たことで、先代の中古車市場も大きく影響を受けています。アルファードの中古車は値落ちが少ないことで有名でしたが、今年になり少しずつ値下がりが大きくなりました。これからは新型が出たことで、代替えを行う人も増えてくるので、さらにタマ数が増えて値下がりしてくるはずです。すでに200万円を切っている物件も多いので、今後は150万円前後が先代モデル初期型のボリュームゾーンとなってくるでしょう。

 逆に先代アルファードに乗っていて、買い替えを考えている人は早めに売却しておいたほうが無難です。先代アルファードは新車がたくさん売れたので今後は手放す人が増え、買い取り相場が大きく下がってしまう可能性があります。

先代アルファードはVとGという名前で売り分けられていた

 アルファードは中古車の人気が高いので、下取りよりもガリバーのような買取店に売ったほうが有利なケースが多いモデルです。特に走行距離の短いクルマや、逆に過走行がネックで下取り査定が低くなってしまうようなクルマは、買取のほうが高値が付くことが多いので、必ずガリバーの買取査定もうけてみましょう。