日産 NEC合併会社 トーキン オートモーティブエナジーサプライ(AESC) 自動車向け高性能リチウムイオン電池を事業化

2010年度投入電気自動車、ハイブリッド車に採用

 日産、NEC、およびNECトーキンは19日、三社間の合弁会社であるオートモーティブエナジーサプライ(AESC)による自動車向け高性能リチウムイオン電池の事業化を決定した。
 今回の事業化で、NECとNECトーキンが自動車用大容量ラミネート型電池(セル)技術の提供と電極の生産を担当する一方、日産は長年の経験による車両に応用した技術を提供する。
 AESCは初期段階として、今後3年間で120億円の投資を行い、日産座間事業所(神奈川県座間市)内に生産ラインを新設。2009年度までに稼働開始予定である同施設の年間生産能力は、車両にして13,000台分相当からスタートし、将来的には65,000台分となる見込み。
 さらに、NECトーキンは、今後3年間で110億円を投資してNEC相模原事業場(神奈川県相模原市)内に生産ラインを新設し、AESCの需要に合わせた電極の量産を開始する予定。
 今後、AESCは、世界の自動車業界における潜在的顧客に対してバッテリー商品の販売を行っていく。
 また、AESC製リチウムイオンバッテリーは、2009年に発売される小規模事業用フォークリフトに最初に採用される予定。さらに、これに続き、米国、および日本において2010年度に投入される日産の電気自動車、および日産独自のハイブリッド車に採用される予定。
 日産は、バッテリーの需要を大幅拡大することとなる、電気自動車のグローバル規模での量販を2012年までに行う計画だという。

日産 NEC合併会社 トーキン オートモーティブエナジーサプライ(AESC) 自動車向け高性能リチウムイオン電池を事業化 「リチウムイオンバッテリー」