ジャガー XF エクステリア
ジャガー XF フロント

ジャガー XFは4ドアセダンだが、伸びやかなルーフラインの処理などのおかげで、まるでクーペのような印象を与えてくれる。

ジャガー XF リヤ

立体的なサイド部のラインやスタイリッシュなリヤコンビランプなどにより、洗練された雰囲気をもつリヤビューがとても個性的だ。

ジャガー XF フロントマスク

個性的なヘッドライトや立体感のあるプレスプレス処理により、独特の個性を放つフロントマスク。

ジャガー XF リヤコンビランプ

横長のリヤコンビランプは洗練されたデザインで好印象。高級さのなかにもスポーティな雰囲気を感じさせてくれる。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

達人「松下 宏」が斬る!

ジャガー XF 評価

松下 宏

職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...

まるでクーペのようなスタイリッシュなフォルムが印象的

ジャガー XF フロント

 ジャガーからSタイプの後継モデルとなる新型車としてXFが登場した。このXFはコンセプトモデルの段階から相当に意欲的なモデルとされてきたが、実際に市販されたモデルも際立って印象的なモデルになった。フォード傘下からタタへの売却が決まったジャガーだが、クルマ作りに関しては引き続き意気軒昂という印象である。
 外観デザインは相当にスタイリッシュだ。ジャガーはウィリアム・ライオンズの昔から“美しくて速いクルマ”を基本コンセプトに掲げているが、XFはまさにそのコンセプトを具現化した4ドアサルーンといえる。
 ボディタイプは4ドアセダンだが、ぱっと見た感じはクーペに近い印象を受ける。XFでは前後のウインドーガラスの傾斜角がXKとほぼ同じに設定されているそうで、クーペに見えるのも当然かも知れない。

最新の流行と伝統をバランスさせた絶妙なフォルムを実現

ジャガー XF リヤ

 フロントのボンネットフードは低く抑えられているが、これは歩行者との衝突時にボンネットフードが浮き上がるディプロイアブルボンネットを採用したことで実現したもの。これを含めてほかにもいろいろとジャガーの最新の安全技術が盛り込まれている。
 ヘッドライトやグリルなど、フロント回りのデザインも新しくなったが、グリルの形状などは1968年の初代XJをモチーフとしているし、丸型4灯式のヘッドライトはジャガーの伝統ともいえるもの。伝統を今に生かしたデザインである。リヤのトランクリッドにはジャガーの走る姿を表現したアイコンが使われているが、これはジャガー初採用とのこと。むしろリヤのほうがより新鮮だ。


代表グレード
3.0ラグジュアリー
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4970×1875×1460mm
車両重量[kg]
1750kg
総排気量[cc]
2967cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
243ps(179kw)/6800rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
30.6kg-m(300N・m)/4100rpm
ミッション
6速AT
10・15モード燃焼[km/l]
7.3km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
650.0万円
発売日
2007/11/1
レポート
松下宏
写真
佐藤靖彦
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