精悍なスタイリングが魅力のC200コンプレッサーアバンギャルド

ワゴンもエレガンスとアバンギャルドの2種類のマスクを用意

上品なスタイリングのC250エレガンス

 メルセデスベンツのCクラスはセダンが先に2007年6月にフルモデルチェンジを行っていましたが、2008年4月にステーションワゴンも新型に切り替わりました。ワゴンもセダン同様にSクラスのような上品な顔立ちのエレガンスと、フロントグリル中央にメルセデスのエンブレムを配したスポーティな顔立ちのアバンギャルドの2種類のフロントマスクが用意されました。

 この2種類のフロントマスクそれぞれに1.8リッターの直4スーパーチャージャー(5AT)を搭載したC200コンプレッサーと、2.5リットルのV6(7AT)を搭載したC250が用意されています。セダンには3リットルのV6も設定されていますが、ワゴンには3リットルの採用は見送られています。

安定感を増した新型Cクラスステーションワゴンのリヤビュー

 その代わりにC200エレガンスよりも37万円も安い、453万円という手頃な価格のエレガンス顔のベースグレードが設定されました。このベースグレードはC200エレガンスと比較すると、速度に応じて操舵力を変えてくれるパラメーターステアリングやウッドパネルなどの豪華装備は付きませんが、エレガンスと同じHDDナビや4ウェイパワーシート(スライド調整は手動)が装備されているので、なかなかお買い得といえるでしょう。

 ちなみにこのベースグレードは、この4月からセダンにも427万円で設定されています。また、6.2リットルのV8エンジンを搭載したC63AMGステーションワゴンも、ワゴンの発売と同時に設定されました。

ラゲッジも広くなりワゴン機能も進化した

リヤゲートの角度が立ちワゴンらしいスタイルになった

 新型Cクラスステーションワゴンのスタイリングは、今までのCクラスワゴンの方向性とは少し違っています。初代と先代はリヤゲートの傾斜が強くハッチバックのようなカジュアルなテイストに仕上げていましたが、新型はリヤゲートの角度を立ててルーフ部分を長くデザインしています。そのためリヤビューにはメルセデスらしいドッシリとした重厚感が出ています。今までのほうが若々しい感じはしますが、私は安定感を感じさせる新型のほうが好みです。

 セダン同様にボディサイズが少し大きくなり、リヤゲートのデザインが変わったことで、通常時のラゲッジ容量も20リットル拡大された450リットルを確保。後席を倒せばBMWの3シリーズツーリングを凌ぐ1465リットルを実現しています。先代のようにラゲッジ手前部分のサイドがえぐれていないので、最大幅は大きく感じませんがスクエアな形状で使いやすくなっています。

シングルフォールディングでもフラットなラゲッジを作れる

 また、先代までは後席バックレストを倒す際に先に座面を跳ね上げる必要がありましたが、新型からはシングルフォールディング方式となったので、簡単にフラットなラゲッジを作れるようになっています。

 通常このようなシングルフォールディング方式にすると、後席のクッションが薄くなって座り心地が悪化するケースが多いのですが、新型Cクラスワゴンの後席はセダンと乗り比べても遜色のない座り心地を確保していました。

セダンに負けない走りの良さを披露!ワゴンも売れそうだ!

C200アバンギャルドのインパネ ワゴンのナビにはバックモニター機能が付いた

 走りに関してもセダン同様に快適な乗り心地とメルセデスらしい安定感のある走りを両立しています。決してスポーティな味付けではないのですが、ステアリング操作に対して正確にクルマが動いてくれるので、山道から高速道路まで非常にリラックスして走ることができます。

 ワゴンボディになって気になるボディ剛性の低下や、車両重量が増えることでの運動性能の落ち込みも、セダンと乗り比べてみても気にならないレベルに抑えられています。静粛性に関しても、後席で多少セダンのほうが静かと感じるレベルです。

後席の座り心地はセダンと同レベルを維持している

 今回は1.8リットルスーパーチャージャーのC200コンプレッサーアバンギャルドと2.5リットルV6のC250エレガンスを試乗しました。C200はスーパーチャージャーのノイズがあり、ATも5速なので滑らかさという点ではC250に劣っていますが、実用域のトルクはC250と遜色ありません。直4でエンジンが軽いので、ハンドリングもV6より軽快感があります。価格もC200コンプレッサーとC250では100万円以上違ってきますので、C200コンプレッサーがオススメです。

 エレガンスとアバンギャルドの走りの差はタイヤサイズの違い程度しかないので、アバンギャルドでも快適な乗り心地は確保されています。よって私のイチオシは、C200コンプレッサーアバンギャルド。セダンも良くできたクルマでしたが、ワゴンのデキも申し分ないので、新型Cクラスステーションワゴンが先代以上の販売を記録することは間違いないでしょう。

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