スーパーアグリF1チーム 鈴木亜久里氏

※「2008年ホンダF1参戦体制記者会見」より(2008年3月)


2年4カ月の活動に終止符

 5月6日、スーパーアグリF1チーム(SAF1)は、F1世界選手権から撤退することを決定した。
SAF1は、2006年からプライベーターチームとしてF1に参戦し、昨年はチーム結成22戦目(スペインGP)で初ポイントを獲得、2007年のランキング9位という成績を残している。
 チーム代表の鈴木亜久里氏は、「昨年のシーズン初頭から、パートナーとして一緒に戦っていくはずだったSS United Group Company Limitedの契約不履行によりチームは経済的なバックボーンを失い、経営は非常に厳しい状況に追い込まれた。また、カスタマーカーに関する方向性の変化などチームをとりまく環境変化もあり、チームは新たなパートナー探しを精力的に続けてきたが、その活動は難航した。その間、ホンダから支援を受けながら、なんとか今日まで持ちこたえてきたが、現在のF1を取り巻く環境の中で、今後も安定的に活動を継続していく目処が立たず、本日、F1から撤退するという苦渋の決断をくだすこととなった」と発表。
 一方、2005年のSAF1設立以来その趣旨に賛同しエンジン提供をはじめ経済的支援を行ってきたホンダは、発表を受け、「2008年シーズン開始にあたり、チームの中期的かつ安定した運営を実現するために、有力なパートナー候補であった英国 Magma Groupとの交渉をSAF1が開始する中で、ホンダとしても様々なサポートを提案し、3者間で合意にいたる段階まで達していたが、Magma Group及びその資金提供者から突然、計画を中止するとの通告があった」とコメントしている。

 

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