インテリアまわりもインパネや前席などはハッチバックと変わらない。SWに白い文字盤のメーター、SW GTiにはカーボン調のメーターパネルが採用される点なども同じである。
ホイールベースも同じなので、乗員の居住空間もほぼ同じだが、SWでは後ろの席のシートをやや後方に配置することで、後席に乗る乗員の居住性や視界を改善させている。
ボディの全長は120mmほど延長され、この部分は主にラゲッジスペースの拡大にあてられている。といっても全長が4150mmと短めのワゴンなので、ラゲッジスペースは広々といった感じではない。
ただ、ワンタッチで背もたれを倒すことのできる後席は、同時に座面がダイブダウンしてほぼフラットな座面を作ることが可能。座面を倒せばそれなりに十分にラゲッジスペースが生まれるので、かさばる荷物を積むこともできる。
またリヤのハッチゲートはゲートそのものを開くだけでなく、ガラスハッチだけを開閉させることも可能。これによって簡単な手荷物を容易に出し入れすることができる。この機能はどのワゴンにも必ずあるものではなく、207SWの利便性を示すものとなる。ガラスハッチを開けた状態ではハッチゲートそのものは開かないようにするなど、安全にも配慮した使用されている。
装備ではSRSサイドエアバッグやカーテンエアバッグ、またESPなどが全車に標準装備されていて、安全装備の充実度が光る。快適装備についても基本的なものは全車に標準となるほか、パノラミック・ガラスルーフも全車標準だ。