アウディ A4 エクステリア
アウディ A4 フロント

新型アウディ A4のデザインは、日本人デザイナー和田智さんが手がけた。従来のアウディらしさを残しつつ、スタイリッシュなフォルムに仕上げている。

アウディ A4 リヤ

フロントから流れるようなシルエットがとても美しい。ボディサイドのキャラクターラインなどで立体感を感じさせてくれる。

アウディ A4 フロントマスク

シングルフレームやVシェイプに加え、新型A5などにも採用されている波形のLEDライトで新しさを表現している。

アウディ A4 リヤコンビランプ

シンプルなデザインながら、高級感を感じさせるリヤコンビランプがとても印象的だ。

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達人「松下 宏」が斬る!

アウディ A4 評価

松下 宏

職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...

アウディの中核をなす戦略モデルがフルモデルチェンジ

 アウディはここ数年、日本の自動車市場で年々存在感を高めてきた。VWと分離して独自の販売ネットを設けるようになったことで、急速に認知度を高めると同時に販売台数を伸ばしている。過去3年間の販売実績では、VW、メルセデス・ベンツ、BMWのドイツ御三家に次ぐ4位ブランドの座を確固たるものにしてきた。本国ドイツやヨーロッパの市場では、メルセデス・ベンツやBMWとは異なる新しい選択肢としてアウディが受け入れられているが、日本でも同じような売れ方している。
 好調なアウディの中核となるモデルがアウディA4だ。2007年の販売台数を見ても、A4は5000台を超える売れ行きを記録しており、日本でのアウディ車販売台数の3分の1以上を占めている。
 A4のルーツは1972年に発売されたアウディ80で、1994年に発売された5代目モデルからA4を名乗るようになった。今回のモデルはA4になってから4代目(通算8代目)のモデルにあたる。

日本人デザイナーによる洗練されたフォルムに注目

 従来のモデルに比べると新しいA4はひと回り大きくなった。ヨーロッパ車のボディが大型化する流れはなかなか止まらない。4705mmに達する全長も日本では3ナンバー車になるサイズだし、1825mmの全幅は堂々たる3ナンバーサイズだ。これくらい大きくなるとA4というよりA6に近いようなイメージである。
 外観デザインは日本人デザイナー和田智さんの手によってデザインされ、アウディのアイデンティティーとなったシングルフレームグリルやVシェイプに加えて、ヘッドライト下に波打った形状の車幅灯が設けられたのが印象的。本国ではデイタイムランニングライトとして使われるLEDライトだが、独特の新しいデザインである。


代表グレード
1.8 TFSI
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4705×1825×1440mm
車両重量[kg]
1510kg
総排気量[cc]
1798cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
160ps(118kw)/6200rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
25.5kg-m(250N・m)/4500rpm
ミッション
CVT
10・15モード燃焼[km/l]
12.2km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
419.0万円
発売日
2008/4/18
レポート
松下宏
写真
佐藤靖彦
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