この時期は3月に登録された登録済未使用車が増殖中!

春先は新車同然の中古車が増殖中!

登録はされているが走行距離はわずか数kmだ

 最近、中古車販売店で登録済未使用車とかかれたクルマを見かけることが多くなりました。この登録済未使用車には明確な基準はないのですが、走行距離が10〜2000km程度で、新車登録からまだ間もないクルマです。室内もほんとんど使われた形跡のないので、ほとんど新車同然といえます。

 以前は新古車などと呼ばれていましたが、クルマの購入に不慣れな消費者に分かりにくいことなどから、最近は自動車公正取引協議会などの指導により、登録済未使用車と表記されるようになりました。

 このような登録済未使用車の大部分はディーラーがノルマを達成するために自社で登録して、その後に中古車のオークションに流したクルマ達です。そのため3月の決算期に自社登録してしまったクルマが現在は中古車販売店に流れ、この時期は登録済未使用車のタマ数が一気に増えてきます。したがってタマ数の多い今の季節が、登録済未使用車を探すには最適なのです。

ダイハツムーヴは8.5万円引きの128万円で販売されていた

 価格は中古車販売店によって異なってきますが、値引き額の小さい軽自動車やコンパクトカーのようなクルマでも5〜15%程度は安く、値引き額の大きな2リットルクラスのワンボックスミニバンでも10〜20%程度は新車価格より安く販売されていることが多いです。

 登録済未使用車の中には試乗車や契約後にキャンセルされてしまったクルマもありますので、ナビやサンルーフといった高額なオプション品が装着されている、おトクな物件もあります。

 また、諸費用に関しても車検付の中古車と同じですので、重量税は車両価格に含まれているのが原則で、自賠責保険も車両本体価格に含んで販売している店もあります。自動車取得税も新車で買うよりは安くなるケースが多いので諸費用を新車よりも安くできるというメリットもあります。

注意点を抑えれば非常にお買い得だ!

このクルマは今年2月に登録されたばかりで走行距離は8km

 ただし、登録済未使用車を買う上で注意しなくてはならないこともあります。まずはボディカラーやグレード、メーカーオプションを選択できないことです。新車なら好みで選ぶことができますが、登録済未使用車の場合は物件ありきなので、すべてが自分の好みに合うケースは少ないでしょう。特にボディカラーなどは妥協する人が多いようでうす。

 グレードに関しても比較的低価格のグレードが多いので、上級グレードを狙っている人は探すのが難航します。さらに、軽自動車の低価格グレードはABSなどの安全装備がオプションになっており、ABSすら付かないクルマも平気で販売されていますので、そういったクルマを買うのはやめておきましょう。

 そして新車にはメーカーの保証が付いていますが、それは一番最初に所有者になった人や法人に対して付くものなので、その保証を受けるためには保証継承という手続きを取る必要があります。保証継承を受けるためには国産車の場合は正規ディーラーで12ヶ月点検を受ける必要があり、その費用は登録済未使用車の購入者が負担(ヴィッツクラスなら1万2000円程度)することになります。

 保証継承の手続きは大きな不具合が出てからだと受け付けてもらえないこともあるので、登録済未使用車や年式の新しい中古車を買った場合は早めに行っておくのが無難です。

旧モデルが登録済未使用車のような状態で並んでいることもある

 登録済未使用車を販売する店の中には重量税などを計上したり、新車同然でほとんど整備する必要がないのに、高い整備費用を計上するお店もあるので諸費用にも注意してください。

 また、登録から間もないクルマでもマイナーチェンジや小変更が行われ、大幅に性能が変わっていることもあるので、そのクルマが最新モデルかどうかもチェックする必要があります。旧型なら新車ディーラーでも40〜50万円引きで買えることがありますので、未使用車のメリットは半減してしまいます。

 これらを注意して探せば新車より大幅に安く買える未使用車は非常にオイシイ中古車といえるでしょう。ガリバーの221616.comでは登録済未使用車を探して提案してくれるサービスがあり、そこを利用すれば自分が欲しい登録済未使用車にめぐり合うチャンスは増えてきますので、そういったサービスを利用するのも効果的です。

※「登録済未使用車」とは、初度登録(届出)された車両で、使用又は運行に供されていない中古車のこと。