BMW1シリーズは2004年秋にエントリーモデルとしてデビューし、その翌年から8000台レベルの販売を続けてきた。この間、3シリーズの販売台数を落とすことなく、ほとんど純増の形で販売を伸ばしてきたのだから大したもの。3シリーズは3シリーズで、2005年にフルモデルチェンジを受けたこともあって好調な売れ行きを続けている。今回、1シリーズに新たに2ドアクーのボディを持つ135iクーペが追加された。
BMWのクーペとしては1966年に発売された2002が記憶に残るが、今回の135iクーペもかつての2002をイメージさせるような外観デザインに仕上げられている。ロングノーズとロングホイールベース、ショルダーラインやルーフ、サッシュレスドアなどにその面影を感じることができる。
フロント回りのデザインはまさにBMWのもの。丸型4灯式のヘッドライトやキドニーグリルなど、お約束の仕様が用意されている。ただ大きなエアインテークによって標準の1シリーズに比べるとかなり迫力を感じさせる顔つきになった。ボディサイドも18インチの大径アルミホイールが際立つし、リヤビューもL字型テールランプがBMWらしさを表現している。
リヤにノッチと独立したトランクを持つクーペボディは、それなりにスタイリッシュでスポーティなもの。アルファブレラなどのように見るからに美しいというほどではないのだが、BMWらしい独特のスポーティな雰囲気が表現されている。