2009年5月より事業を開始

 トヨタは、障がいのある方により多くの働く機会を提供するための新会社「トヨタループス(株)」を、5月1日に設立することを発表した。
 トヨタは従来から、自立と社会参加を促進するため、障がいのある方の雇用に努め、2008年3月時点の雇用者数は926人、雇用率は1.86%となっている。
 新会社は、現在、社会的に就労が進んでいない重度の身体障がいや知的障がいのある方をはじめ、更に多くの障がいのある方の就労の機会を創出するために設立するもので、様々な障がいに対応する設備や、柔軟な勤務を可能とする労働条件を備え、2009年5月より事業を開始する。
 具体的には、トヨタから社内資料の印刷・製本業務、および郵便物等の仕分けを行なう受発信業務を受託し、80人程度(うち、障がいのある方30人程度)で活動を開始。その後、事業内容の拡大を図ると共に、障がいのある方の従業員を順次増やしていく。また、将来的には、新会社で蓄積した障がいのある方の雇用促進のためのノウハウや情報を、トヨタの子会社に提供・支援することで、更なる雇用の拡大を図っていく方針だという。
 なお、新会社は事業開始後、「障害者雇用の促進等に関する法律」に基づく「特例子会社」の認定申請を予定している。

【トヨタループス(株)】
◆所在地:愛知県豊田市(トヨタ本社敷地内)
◆代表者:取締役社長 小澤 哲(トヨタ専務取締役兼務)
◆設立予定日:2008年5月1日(2009年5月より事業開始予定)
◆事業内容:印刷・製本業務、メール便の受発信業務 他
◆従業員数:80人程度(うち、障がいのある方30人程度)
※ 2009年事業開始時点での予定数。以降、順次拡大
◆資本金:50百万円(トヨタ100%)