ボディの右側に設けられたクラブドアはフロントドアを開けた後でドアの内側のレバーを操作して開閉する仕組み。これは安全面からも設定されている仕様だ。
クラブドアの設定によって後席への乗り降りはグンと楽になった。同時にホイールベースが延長されたことで、後席に座ったときの足元スペースが格段に拡大されている。ハッチバックのミニでは足元が窮屈な感じだが、クラブマンなら大人が普通に座れるくらいの広さがある。
ただし、国内基準ではひとり当たり400mmの横幅がないとひとり分の席として認められないため、後席に座れるのは大人2人だけ。乗車定員は4名の設定となる。ヨーロッパでは子供用のシートという設定が認められているため、大人4人+子供ひとりの5名乗車が可能とされるとのことだ。そのスペースを大人2人で使うなら、横方向にも十分な広さがあることになる。
バックドアを開くとラゲッジスペースもグンと広くなっている。ボディの全長が240mm近くも延長された分が、後席とともにラゲッジスペースの広さにつながっている。
運転席回りの雰囲気は標準のミニと共通だ。3本スポークのステアリングホイールの向こう側にタコメーターが配置され、インストセンターに大きなスピードメーターが配置されている。ボディカラーと同じ色がシートやドアトリムに配置されるなど、インテリアの仕様も豊富なバリエーションがある。