ミニ クラブマン エクステリア
ミニ クラブマン フロント

ベースモデルに対して全長が240mm延長されている。左右非対称のクラブドアは功績への乗り降りの時などにとても便利だ。

ミニ クラブマン リヤ

ワゴン的なフォルムがスタイリッシュなイメージを与えてくれる。リヤコンビランプ周りの処理が個性を演出している。

ミニ クラブマン フロントマスク

フロント周りのデザインに変更はない。クーパーS(写真)はボンネット上にインタークーラー冷却用のダクトが装着される。

ミニ クラブマン リヤコンビランプ

リヤコンビランプのデザインはベース車とは大きく異なり、かつてのカントリーを思わせるもの。

ミニ クラブマン クラブドア

クラブマン最大の特徴であるクラブドア。大きな開口部を持つので、後席への乗降性はかなりしやすくなっている。

ミニ クラブマン テールゲート

テールゲートは観音開き式に変更されている。通常のハッチ式よりも操作力が軽いのが魅力だ。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

達人「松下 宏」が斬る!

ミニ クラブマン 評価

松下 宏

職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...

かつて存在したステーションワゴンモデルの再来

 輸入車の中でも独自の地位を確保して、高い人気を集めているミニに、クラブマンという新しいモデルが追加された。ミニはハッチバックのほかにカブリオレの設定もあるが、ほとんど1モデルだけの設定で2007年には1万4000台を販売している。これはわずかな差でアウディに次ぐ輸入車5位の数字で、豊富なバリエーションを持つボルボやプジョーなどを上回っているのだから、いかに効率の良い商売をしているかが分かる。
 ミニのユーザー層を広げるモデルとして追加されたのがクラブマンだ。現在のミニはBMWが開発するようになって2代目のモデルだが、かつての純英国車時代のミニにはカントリーやトラベラー、クラブマン・エステートなどのステーションワゴンタイプのモデルが設定されていた。それを現在に復活させたのが今回のクラブマンである。
 そもそも英国では狩猟用に使うクルマとしてシューティング・ブレークというジャンルがあり、かつてはアストンマーチンやジャガーなどの高級車をベースにしたカスタムカーが作られたことがあった。かつてのステーションワゴンタイプのミニもそうした使われ方をしたことがあり、そのコンセプトを現代に再生させたクルマである。

個性的なルックスと豊富なカラーバリエーション

 クラブマンのボディはハッチバックに対して240mm程度延長され、ホイールベースも80mm延長されている。同時に、ボディの右側には観音開きで開くクラブドアが設定されて、左右が1:2ドアの設定となる。このクラブドアは、ドイツなどで販売される左ハンドル車でも右側に設けられており、日本向けの右ハンドル車でも右側にクラブドアというのは左右が逆の設定ともいえる。またバックドアが中央から左右に観音開きで開くタイプとされたのも特徴だ。
 右側に後席への乗り降りが容易なクラブドアが用意されるのは、左側にあるより便利になる面もあり、単純にどちらが良いとはいえない。ただ、BMWとしてはクラブマンの右ハンドル車を左側にクラブドアを持つ形で開発するのは、設計上かなり大変なことになり、販売台数の少ない右ハンドル用に多くの開発コストをかけることはできなかった面があるのも確かだろう。
 ボディカラーは11色が用意され、ルーフがボディカラーと同じ場合にはCピラーがシルバーかブラックになり、ルーフがシルバーの場合にはCピラーもシルバー、ルーフがブラックの場合にはCピラーもブラックとなる。この結果、外観だけで11色+4パターンの11タイプが用意されることになる。

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代表グレード
クーパー クラブマン(6速MT)
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3935×1685×1440mm
車両重量[kg]
1200kg
総排気量[cc]
1598cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
120ps(88kw)/6000rpm
最大トルク[N・m/rpm]
160N・m/4250rpm
ミッション
6速MT
10・15モード燃焼[km/l]
18.0km/l
定員[人]
4人
税込価格[万円]
274.0万円
発売日
2008/3/2
レポート
松下宏
写真
佐藤靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム