サーブ 9-X バイオパワー・ハイブリッド

サーブ 9-X バイオパワー・ハイブリッド

コスト効率対応の新技術で燃費を最大20%改善

 米ゼネラルモーターズ(GM)は、第78回ジュネーブ国際モーターショーで、高出力の新型リチウムイオン電池を使用した第二世代のGMハイブリッドシステムを市場に投入することを発表した。これは、燃費の改善および石油消費量と二酸化炭素(CO2)排出量の削減を図るGMの全社的なグローバル戦略の新たな柱となるもの。
 この次世代GMハイブリッドシステムは、日立製作所(東京本社)の子会社、日立ビークルエナジーが開発した高性能リチウムイオン電池を採用。出力を現行の3倍近くまで向上させた。これにより、乗用車およびトラックの全体的な燃費は、最大20%改善する見込みとなっている。

 次世代GMハイブリッドシステムは、すでに市場で高い評価を得ているGMの2モード・ハイブリッドシステムを補完し、GMの高性能パワートレインにおいて一翼を担うことになる。2007年にシボレー・タホとGMC・ユーコンの2モデルに先行搭載された2モード・ハイブリッドシステムは、今年さらに、キャデラック・エスカレードと、ピックアップのシボレー・シルバラード、同じくピックアップのGMC・シエラの各モデルでも追加展開される。また、2009年モデルのサターン・ビュー・グリーンラインは、2モード・ハイブリッドシステムを前輪駆動車として初めて搭載する予定。
 また、リチウムイオン電池の高い出力を生かした次世代GMハイブリッドシステムは、自然吸気(NA)エンジン、高効率ターボエンジン、バイオ燃料エンジン、ディーゼルエンジンなど、幅広いパワートレインへのグローバルな応用が可能だ。今回のジュネーブのモーターショーで公開したコンセプトカー、サーブ9-Xバイオパワー・ハイブリッドは、この次世代システムを搭載している。複合発電を組み合わせたガソリン走行時で、CO2排出量が117g/km、燃費は約20km/を記録する。
 GMは本年度中に、北米市場で8モデル、世界全体で9モデルのハイブリッド車を発売する。また、今後4年間で計16モデルの新型ハイブリッド車を発売する計画だという。


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