マツダ アテンザ エクステリア
マツダ アテンザ セダン フロント

五角形のグリルをはじめ、マツダらしさを強調したエクステリアデザインを採用。ボディサイズが拡大されたこともあり、存在感を増している。

マツダ アテンザ セダン リヤ

マツダ アテンザ ワゴン リヤ

マツダ アテンザ スポーツ リヤ

従来モデル同様、3タイプのボディを用意。前後の長さを強調するようなラインがとてもスタイリッシュな印象だ。

マツダ アテンザ フロントマスク

先代モデルのイメージを受け継ぎつつ、存在感はより増している。スポーティなだけでなく、質感の高さも感じさせてくれる。

マツダ アテンザ ワゴン リヤ

サイドウインドーまわりのメッキモールをはじめ、高級さをプラスすることに成功。ワゴンボディでもスポーティなイメージを持つ。

マツダ アテンザ スポーツ リヤコンビランプ

リヤコンビランプはクリアタイプを採用している。ブレーキランプにはLEDを採用し、視認性も良好だ。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

達人「松下 宏」が斬る!

マツダ アテンザ 評価

松下 宏

職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...

初代モデルの良さを受け継ぎさらなる進化を遂げた

マツダ アテンザ ワゴン フロント

 初代アテンザはマツダが苦境に陥っていた2002年5月に発売された。この初代モデルが高く評価され、国内はともかくヨーロッパやアメリカで良く売れたため、マツダ再生のキッカケになったクルマである。その後、マツダがさまざまなモデルを投入できたのもアテンザのヒットがあればこそだった。
 そのアテンザの2代目モデルが登場した。初代モデルのヒットを受けてコンセプトを受け継ぎながら発展させたのが今回のモデルだ。いわばキープコンセプトのモデルといえるが、最近はキープコンセプトのクルマが高く評価されてヒットする例も多い。昨年秋に発売されたホンダのフィットなどはその典型だし、2月にフルモデルチェンジを受けたクラウンなどは長期に渡ってキープコンセプトのクルマ作りを続けている。

マツダらしい存在感を主張したエクステリアデザイン

マツダ アテンザ スポーツ フロント

 これまでと同様に、セダン、スポーツ(5ドア)、スポーツワゴン(ステーションワゴン)の3種類のボディが設定され、ボディサイズは従来に比べてひと回り大きくなった。ボディの全幅は1795mmで、国内で売るクルマとしてはぎりぎりの限界となるサイズであると同時に、ヨーロッパなどで売るためには最低限ともいえるサイズである。
 外観デザインはフロントにマツダのアイデンティティーである五角形グリルが採用されているので、初代モデルのイメージを継承したような印象がある。同時に全体的に高い存在感を持つものになり、キャラの立った印象になった。大胆かつ精妙がデザインテーマとされ、随所に日本車らしい精緻さなどは表現したという。フロントフェンダーの張り出しなどはRX-8を思わせるようなところがあって、これもマツダ車らしい部分だ。

代表グレード
セダン20E
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4735×1795×1440mm
車両重量[kg]
1400kg
総排気量[cc]
1998cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
150ps(110kw)/6500rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
18.6kg-m(182N・m)/4500rpm
ミッション
5速AT
10・15モード燃焼[km/l]
14.2km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
228.0万円
発売日
2008/1/24
レポート
松下宏
写真
佐藤靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム