3月に車検を迎える人は注意!

4月から自賠責の保険料が約22.2%も下がる!

 ガソリンの暫定税率問題はまだ混沌としていますが、自賠責保険の保険料が4月から実質22.2%引き下げることが決定しました。これによりクルマを購入する際や車検時の費用が、確実にいくらかは安くなります。

 例えば車検を継続する際は、今まで3万830円支払っていた自賠責保険料が、4月以降の契約日からスタートすれば8360円低い、2万2470円になります。また、新車を買う際には37カ月分支払うこと多いので、1万円以上安くなるようです。軽自動車も継続車検の2年分で2万5000円から1万8980円に6千円以上も安くなります(沖縄や離島を除く)。

 これだけ下がれば私達も車検時の費用が少しは安くなったと感じることができるでしょう。しかし残念ながらこの保険料は4月以降にスタートする契約日に有効なので、今年の2月や3月に車検を迎えるクルマは、現状の保険料を支払うことになってしまいます。

現在の有効期間が4月以降まで残っていればOK!

3月車検のクルマは4月まで自賠責が残っているケースが多い

 でも、まだ諦めるのは早いです!2月の車検を迎えるクルマは難しいですが、3月に車検を迎える人は、もう一度自賠責保険の証明書を確認してください。新車を買う際や、中古車を購入した時に車検を取る場合には、自賠責は余裕を持って1ヶ月余分に長く契約していることが多いのです。

 したがって3月に車検を迎える人は、4月1日以降まで自賠責の有効期間が残っているケースもあるのです。その場合は、4月以降の開始日で自賠責を継続すれば、引き下げ後の保険料で契約できるので安くすることができます。

 ただし、ディーラーや民間の工場などに全部お任せして車検を頼むと、車検の日程に合わせて自賠責の継続の手続きを行ってしまうこともあるので、車検を出す時に今までの自賠責の保険証書を添えて、現在の自賠責の終了に合わせてから、次の自賠責の継続開始を申し出てください。そうしないと現状の高い保険料で契約されてしまい、さらに1000円程度高い25ヶ月分の保険料を取られる可能性もあります。

でも新車を買い控える必要はない!

自賠責の引き下げよりも決算期の値引きの方が魅力が大きい

 「だったら、クルマは4月以降に買い替えた方がトクなの?」と思う人もいるかと思いますが、それは間違いです!なぜなら3月末までは決算期に入り、新車の値引きが大幅に拡大するので、自賠責の引き下げ分ぐらいは簡単に元が取れてしまうからです!

 また、クルマを手放すのも3月中旬までに行っておいたほうが、2008年度の自動車税の支払いなどがスムーズに進むので、早めに手放しておいたほうがよいのです。

 ただし、例外として言えるのは、3月末ギリギリに2年の車検を取って中古車を買う場合。それは、ちょっともったいない気がするので、車検と登録は4月以降にするようにお願いしてみましょう。中古車販売店の場合は、それほど3月末にこだわる店舗は少ないはずです。