クムホ アイスキング

東京だと、激安プライスがまずはうれしい

 初めまして、マッシュ近藤です。といっても、いつもは対決とか、新車レポートでお世話になっている近藤暁史なんですけどね。一丁前に事務所を構えていたりして、その名前がマッシュルームなんですよ。だからマッシュ近藤。よろしくお願いしますです。ちなみになんでマッシュルームかってよく聞かれるんですけど、それはまたの機会に。それまでに考えておきます……(笑)。
 この記事をアップしようとして達人ISMをハッと見たら、岡島氏がかぶりまくりの韓国タイヤについてレポートをしているのを発見。最初の記事からこれかよとガックリしつつも、こっちはスタッドレスだから、よしと気を取り直してお届け。しかも季節モノだから、ほかのネタはぶっ飛ばし。
 ウチが購入したのも同じクムホで、アイスキングというスタッドレス。やっぱり激安で、165/60R14という小さいサイズとはいえ、価格はなんと1本5000円と、一般的なスタッドレスの常識から考えると、破格すぎ! 4本でも2万円というのは、心底うれしい。
 購入先は、ネットの通販で組み替えは知り合いのタイヤショップ。検索かければたくさん出てくるし、オートバックスでも扱っているので、入手もむずかしくはない。
 以前から雪道への取材出動のことも考えて、冬はスタッドレスにしていたものの、東京に住んでいることもあって、これが無駄過ぎ。場合によっては、ほとんど雪道知らずのチェリーボーイ状態で、破棄という悲しいタイヤもあったりした。高かったのに……。でも2万円なら、気兼ねもいらぬ。
 気になるのは性能で、これがショボければ危険なだけで、価格が安くてもいらないというのが本音。調べみると、なんとアイスキングというのは、日本専用とのこと。テストを日本国内で繰り返して誕生したというから、期待できる。トレッドパータンも複雑で、じつに効きそうではある。ちなみに韓国ではスタッドレスを履くという習慣がなく、たとえば高速道路でもチェーン規制がないので、夏タイヤのままというのが当たり前で、なかなかスタッドレスが売れないらしい。

待望の雪道、日本メーカーと同じレベルにあり!

 で、履き替えたのが2年前のこと。ご存じのように昨シーズンは暖冬で雪がまったくなく、その性能を知ることもできずに、ガックリ。ドライ性能だけは、確認できていて、フニャフニャすることもなく、音も静か。別に雪道走りなくてもこののまま履きつぶしてもいいやと思えるほど。
 そしてやっと到来したのが、昨日(2月3日)の雪。庭駆け回る犬の如く、アチコチ走ってみると、これがまったく問題なし。最新のスタッドレスと比べると遜色あるかな……、ぐらいで、圧雪路はもちろん、スタッドレスの鬼門であるシャーベット路や凍結路でもグリップ力は高い。ドライも含めてなんだけど、韓国製といわれないと日本製と思ってしまうほど。というか、いわれても信じがたいレベルだ。
 ウチみたいに、いざというときの緊急用だけでなく、雪国でも安心して使えるだろう。さらに価格が高くなりがちな大径タイヤのクルマにもオススメだ。ホントに韓国タイヤ侮れじ! ゴツゴツと硬いとか、グリップしないと思いがちだけど、そんなことはまったくなし。国産への純正採用も進んでいたりもする。そのうちに大きな驚異になると予想しているのだが、なんだますます当たりそうな気がしてきた。

クムホ アイスキング

ゴムはしなやか。ワイド化されたトレッドパータンは複雑でガッチリと雪を噛む。しかもアラミド繊維入りで、引っかき力も確保と、日本製のスタッドレスと文法は同じ。

達人プロフィール: 近藤暁史
職業:自動車ライター&エディター その他もろもろ…
某自動車雑誌の編集者から独立。その前はファッションエディターだったりして……(笑)。とにかくなんでも小さいものが好きで、元鉄チャンで、今ではナローゲージを大人買い中。メインのクルマは19歳の時に買ったFIAT500で、19年経った今も手元に。エンジンのOHからすべて自分...