顧客へのサービス充実を図る

 日産は、同社のモータースポーツ関連会社であるニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(略称:ニスモ)の扱うNISMOブランドのチューニング部品事業の一部を日産に移管したと発表した。

 今回日産に移管するのは、一般道で運転を楽しむユーザー向けに企画・開発されたライトチューン部品に関する事業であり、全国の新車販売店網など同社の豊富なインフラを活用して、顧客へのサービスの充実を図る。また、規模の拡大や、要望を現場から吸い上げる仕組みを更に充実させることで、一層市場ニーズに合った商品を安価に提供できる環境を整える事としている。

 なお、レース用部品を基に開発され、サーキット走行をメインターゲットとした、より走行性能を高めた部品および特装車両(=ヘビーチューン)は、これまでどおりニスモがモータースポーツ参戦から蓄積したノウハウを生かして企画、開発から販売まで取り扱う。

 ライトチューン部品は今後、NISMOブランドとしてふさわしい車種への展開を行っていく予定で、日本市場における品揃えの強化が図られる。日産への業務移管後初の企画開発商品(部品)は、近日マイナーチェンジする予定の「ティーダ」を対象車種とした「NISMO S-tune」パーツ(ライトチューン)となる予定。また、海外市場については、対象車種、投入国を含めた拡大計画を今後策定する予定であるとのこと。

 なお、NISMOブランドのグッズ事業に関しては、2006年10月に企画から販売までの全業務がニスモから日産に移管されている。