発売から4年以上が経過している現行レガシィながら、毎年行われるリファインにより未だに高い魅力をキープしている。初代レガシィから力を入れている運転の楽しさや、雪道を代表とする滑りやすい路面での安定性はもちろん、現行モデルになって燃費やスタイルといった部分も大きく改良され、誰にでも勧められるクルマとなった。初期モデルでは硬すぎると言われていた乗り心地も、改良を重ねるにつれて非常にしなやかになってきており、熟成された魅力を感じさせる。実用燃費の良さは2リッター級の4WDで世界トップ。
本来なら2008年1月デビューのアテンザやアコードといった『Dセグメント』(ヨーロッパ流のクラス分け)がライバル車となる。しかしこの2台、あまり目立たない存在な上、クルマ自体の魅力や完成度という点でレガシィに届いていない。むしろ半クラスほど下になるものの、200万円以下から買えるギャラン・フォルティスの4WDあたりがB4のライバルとして面白いかも。フル装備状態で400万円近くなるGT系や3.0Rになると、日本車というよりVWゴルフやアウディA4、VWパサートといった輸入車がライバルとなっている。実際、VWゴルフなど「最大の競合車はレガシィ」と言っているほど。もし急がないなら、2008年の中頃にデビューするとウワサされている『エクシーガ』(レガシィクラスの3列シートミニバン)を待つのも手。
レガシィを選ぶ際は「B4にするかツーリングワゴンにするか?」というチョイスをしなければならない。レガシィは歴代ワゴンのイメージが強いせいなのか、ツーリングワゴンを選ぶユーザーも多いようだ。けれどB4でも大人4人分の室内空間とラゲッジスペースは確保されており、大きな荷物を運ぶ機会がない使い方であればセダンボディで全く不満無し。しかもレガシィB4、案外カッコ良い。そんなことから、最近ジワジワ人気上昇中である。グレードは予算によって決めればいいと思う。ちなみに強い魅力に欠ける2.0RスペックBと3.0Rのみ販売比率少な目。迷ったなら、コストパフォーマンス高く燃費も良好な2.0iか、最近追加された2.5iアーバンセレクション。そして2.0GT系の中から選んでおけば間違いない。