総合評価
トヨタ マークXジオ ホンダ オデッセイ
トヨタ マークXジオ
ホンダ オデッセイ
松下宏

4+Freeの新コンセプトがどこまでユーザーに伝わるかが売れ行きのポイントになりそう。コンセプト自体は悪くないが、結果的に売れるのが7人乗りになってしまったら、4+Freeではな5+Freeになってしまう。このあたりの思い切りの悪さがやや残念なところ。もう少し冒険してほしかったというのが偽らざる心境だ。

低全高でスポーティな走りのミニバンという斬新な発想で登場したモデルだが、すでに発売から4年が経過しており、モデルサイクルの終盤にさしかかっている。値引きの拡大などのメリットはあるものの、モデルの新鮮さが薄れているのは間違いない。今の時点でも一定程度に選ぶ意味はあるが、積極的には勧めにくい時期になった。

片岡英明

マークX一族のマルチパーパスカーとしては役不足と感じる。中途半端で、サードシートは使い物にならないし、上質ムードも今一歩だ。サードシートを出す作業は面倒だし、パワー開閉式のテールゲートも用意されていない。充実装備で2列目3人掛けを望むユーザーも多いはず。ただし、V6エンジン搭載車を設定するのはうれしい。

ファミリー系グレードでもスポーティ感を感じやすい。16インチタイヤを履く標準モデルでも軽快な走りを満喫できる。さらにスポーティな走りを期待するならアブソルートを選べばいい。ただし、同乗者は意外にくつろげないなど、よくも悪くもドライバー優先のミニバンだ。サードシートは何とか実用になる広さを確保した。割安感もある。

国沢光宏

デビューしたばかりということで、オデッセイと比べればすべての点が新しい。以下ふたつの点さえ気にならなければ、大いに推奨しておきます。まずデザイン。こらもう説明するまでもなかろう。ふたつ目は3列目シートの居住性。座ってみればわかる通り、やはり狭い。もし使用頻度が高いのなら、本格的なミニバンを考えるべき。

デビューから4年経過し、そろそろモデル末期となりつつある。といったことを考えると、「S」のようにリーズナブルなグレードをタップリ値引きしてもらって買うのがお得。2.4リッターの大柄なミニバンを200万円そこそこの価格で買えるのなら安いと思う。使い勝手も良いから、ステーションワゴンに乗るつもりでどうぞ!

TOTAL
112点
トロフィー 118点