ライター紹介

221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。

注目モデルのリセールバリューチェック

3年後の“リセールバリュー”を考えて、手放すときに価値が高いクルマを選べば、トータルの購入予算はグンと少なくなる。さらに人気のクルマやワンランク上のクルマも選択肢に入れられるってわけ。“リセールバリュー”を把握してトクするカーライフを送ろう。
日産 GT-R

日産 GT-Rの魅力とは?

 ファン待望の日産「GT-R」が12月に発売開始となる。GT-Rといえば1969年にデビューした初代スカイラインGT-R(ハコスカGT-R)が第1世代、1989年にデビューしたR32GT-Rが第2世代、そしてこのR35型GT-Rが3世代目となる。

 3世代目は、車名からスカイラインを外し、単独でGT-Rと名乗る。——日産の意気込みが伝わってくるネーミングだ。また、これまで直列4気筒あるいは直列6気筒エンジンを採用してきたが、R35GT-RはGT-Rとして初めてV型エンジンを採用し、今までのGT-Rとは違うコンセプトが感じられる。

 そのスペックに関しては既に多くのメディアで取り上げられているように、日産が本気で「スーパーカー」を造ろうとして仕上がったクルマで、「誰でも、どこでも、どんな時でも」あらゆるシーンで最高の性能を発揮する新次元のマルチパフォーマンス・スーパーカーとして開発された。性能は、0−100km/h加速がわずか3.6秒とフェラーリなどのスーパーカーと肩を並べる。さらに大人4人が快適に乗車できるなど、その名の通りマルチパフォーマンス・スーパーカーといえる。

 そしてV6エンジンはエンジンの搭載位置をキャビン側に寄せることができ、ミッドシップに近い重量配分を実現し、環境性能も平成17年基準排ガス50%低減レベルをクリアし、理論的には時速200kmまでクリーンな環境性能を実現しているという。ハイパワーと環境性能を両立し、居住空間・走行性能・環境性能など様々な部分で素晴らしいパフォーマンスを発揮し、日産の持てる技術を全て投入した画期的なモデルといえる

グレード Premium edition
ボディサイズ 4655x1895x1370mm
エンジン型式VR38DETT型
総排気量3799cc
最高出力480ps(353kW)/6400rpm
最大トルク60kg-m(588N・m)/3200-5200rpm
定員4人
発売日2007年12月6日

リセールバリュー診断

GT-Rのリセールバリューは文句無しのAランク。先代のスカイラインGT-R時代から中古車市場でも大人気のモデルで、「新車は高くて買えない、なら中古車で」というクルマだ。しかし、R34GT-Rなどは、2002年に販売終了されたこともあり、現在でも新車価格並みの高値で販売される例も多いプレミアムカーとなっている。

 GT-Rの人気は、その扱いやすさと高性能のマッチングによるところが多い。またほとんど国内でしか販売してこなかった中で極わずか海外で販売された例もある。もちろん中古車が海外に輸出されることもあり、国内外で人気が高いことが高価格を維持している要因となっている。

 このR35GT-Rは北米などでも発売が予定されており、海外は海外の人気が独立するだろう。よって国内での人気がリセールバリューに大ききかかわってくることが予想される。しかし、海外のスーパーカー並みの性能が700万円台で手に入るのは、かなりのお買い得モデルで、中古車の人気も高いものになるだろう。無理して購入しても損をしにくいクルマともいえる。