ノルウェー国家プロジェクトHyNor(ハイノール)に参画

 マツダとHyNor(ハイノール、Hydrogen Road of Norway)は、水素燃料と水素自動車の展開と開発を促進する目的で協力活動を行うことに同意し、11月8日、東京と港区の駐日ノルウェー王国大使館にて調印式を行った。オーゲ・B・グルットレ(Åge B. Grutle)駐日ノルウェー王国大使とマツダの井巻久一代表取締役会長社長兼CEO同席のもと、HyNorのウルフ・ハフセル(Ulf Hafseld)会長とマツダの金井誠太取締役専務執行役員(研究開発担当)は、水素経済開発のための協力と支援に関するマツダとHyNor間の覚書に署名した。この覚書により、マツダは2008年夏から水素ロータリーエンジン車「マツダRX-8ハイドロジェンRE」30台をHyNorに順次納入する予定。海外への同車の納入は今回が初めてとなる。
 HyNorとは、スタバンゲル市〜オスロ市間を結ぶハイウエーの各拠点に水素ステーションを設置し、全長580kmを水素自動車で走行可能にすることを目指したノルウェーの国家プロジェクト。このプロジェクトは、各地の状況に適合しながら水素社会の開発に必要なあらゆる取り組みを行い、バス、タクシー、乗用車など交通手段と都市、都市間、地方、長距離国内交通など交通システムの変革を予定している。マツダは2006年8月にHyNorプロジェクトの一環として造られたノルウェー初の水素ステーションの開所式に参加し、「RX-8ハイドロジェンRE」初の海外デモ走行を行っている。