アルファ 8C コンペティツィオーネ

日本割り当て70台はすべて売約済み

 フィアットグループは、10月24日から(一般公開日は10月27日から)11月11日まで千葉県千葉市の幕張メッセにて開催される「第40回東京モーターショー2007」に、「アルファ 8C コンペティツィオーネ」を出展する。
 出展車両のボディカラーはブラックとなる。
 「アルファ 8C コンペティツィオーネ」は世界500台の限定生産で、うち日本割り当て70台は3月ですべて売約済みとなっている。車両本体価格は、約2200万円。

エンジン

 90°V型8気筒という類のないエンジン型式を採用し、サーキットから市街地走行まであらゆる状況において滑らかな走行を実現した。このエンジンでは、インテークマニフォールドとエキゾーストマニフォールド形状の絶妙な調和をはじめ、吸気側カムシャフトに設けた連続式可変バルブタイミング機構や、燃焼室形状の最適化により、わずか2,000rpmで最大トルク値の80%を生み出している。
 また、エンジンサウンドには格別の注意がはらわれ、独自のトーンを模索し音域が広く厚みのある特徴的なサウンドが生まれた。さらに、マルチバルブ方式による高い効率を誇る吸気/排気システムがこの魅力をさらに引き立てている。

ドライブトレイン−後輪駆動方式

 トランスアクスル レイアウトを採用。ディファレンシャルギアと、セミオートマチックトランスミッション用油圧アクチュエーターを一体化したトランスアクスルユニットを車の後方に配置し、そのため前後の重量配分において最適なバランスを達成している。クランクシャフトと等速で回転するプロペラシャフトによりエンジンパワーをトランスミッションへ伝達するため、前輪上に配したエンジンと後輪上に配したトランスアクスルユニットは、プロペラシャフトを内蔵するトルクチューブで強固に結合されている。また、ユニット内のトランスミッションにはリミテッドスリップディファレンシャルギアを内蔵している。これらのレイアウトにより前輪と後輪の重量配分比はベストバランスを達成し、走行時装備重量比では、前輪49:後輪51を実現している。
 またトランスミッションは、6速シーケンシャル式セミオートマチックのQ-セレクトを採用し、ステアリング背面のパドル式スイッチを引くと、コンピューター制御により瞬時にギアチェンジが可能だ。電動油圧式のクラッチ作動時間は最短で、ノーマルシフトに加え、スポーツシフトも用意し、多様なシフトワークに対応している。

シャシー、サスペンション

 シャシーは強固なスチール製とし、傑出したサスペンション性能を発揮できるよう高いねじれ剛性を達成した。
 サスペンションは、前後ともダブルウィッシュボーン式を採用している。ハブキャリアをはじめ、アッパーアーム、ロアアームともに鍛造アルミ製とし、後輪側にはトーコントロール用リンクアームを装備している。

ボディ

 その軽量性と驚異的な剛性のためにレーシングカーに使われる素材であるカーボンファイバー製の「セル」が開発された。従来の鋼板製ボディ構造と比べると軽量化と強度の点では25%も向上し、バンパーやフェンダー、ドア下部などにはR-RIM樹脂を採用している。軽量化とともに、軽度の衝撃に対しては復元性能も発揮する。

アルファ 8C コンペティツィオーネ
アルファ 8C コンペティツィオーネ
アルファ 8C コンペティツィオーネ

ブレーキ

 限界域での走行でも、強力で安定した制動力を実現するため、ディスク面にドリル穴(1列に4つ)を備えるドリルドベンチレーテッドディスク(330×32mm)に、4ポッド式アルミ製キャリパーを組み合わせている。ブレンボ社との共同開発により、丹念なチューニングを重ねるだけでなく、モリブデンを配合することで放熱性を大きく向上させた専用合金を新たに開発し、ブレーキディスクの小径化と重量の軽減を極めている。

ホイール、タイヤ

 超扁平サイズの20インチタイヤを選択し、ウエット性能が向上した。ピレリ社レース部門との共同開発により生まれた専用設計の「P Zero」に、前輪は8.5J×20ホイールに245/35R20を、後輪は10.5J×20ホイールに285/35R20を組み合わせている。ホイールは軽量化とブレーキディスクの放熱性を考慮したホールデザインのアルミ製とした。

エアロダイナミクス

 8C コンペティツィオーネでは、個々の要素が全体のエアロダイナミクス効果に貢献するよう最適化されている。たとえば、流線型を成すフラットボトムは、空気抵抗係数(Cx)を軽減するだけでなく、高速走行時にはマイナスの揚力(ダウンフォース)を発生させ、スタビリティを向上させるグランドエフェクト効果を最大限利用するように配慮しいる。またフロントフェンダーやロアフェアリング、ピラーやガラスの接合部などボディ表面を流れる空気を妨げるものは一切なく、滑らかに後方へ流れていく。これは、最新の解析システムを駆使し、数千時間におよぶ風洞テストを実施した結果で、サーキットでの勝利を獲得するためにレーシングマシンを開発する取り組みに匹敵している。

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