環境に優しい自動車を表彰

 【ロサンゼルス18日PRN=共同JBN】環境に優しい自動車を表彰する「2008年グリーンカーオブザイヤー賞」(登録商標:GCOY)は、ロサンゼルス・オートショーの報道関係者公開日の11月15日に発表される。大手の自動車環境雑誌グリーンカー・ ジャーナルは2005年にこの賞を設け、それ以降消費者の効率と環境に優しい車を求める声が大きくなるのに伴って重要性が飛躍的に大きくなっている。
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 グリーンカー・ジャーナル編集長兼発行人であるロン・コーガン氏は「われわれはこの重要な発表を行うのにロサンゼルスを毎年選んでいる。カリフォルニアと特に大ロサンゼルス圏が歴史的に自動車と環境的革新の中心地だからであり、この賞が意味するところも それがすべてであるからだ」と語った。
 グリーンカーオブザイヤー賞は自動車産業での環境的達成を顕彰するよう設定されている。環境的性能で基準を引き上げた一連の新車について検討し、記者会見に先立って5台の自動車が選ばれる。賞を獲得する自動車は運輸技術、自動車設計、環境保護その他の関連分野からの極めて博識な専門家から成る審査員によって選ばれる。
 ことしの審査員には米国で最も有名な自然保護団体シエラクラブの執行役員であるカー ル・ポープ氏、ワールドウォッチ・インスティテュートのクリストファー・フラビン会長、オーシャン・フューチャー・ソサエティーのジャン=ミッシェル・クストー氏、世界資源研究所(WRI)のジョナサン・ラッシュ氏が含まれている。自動車界を象徴するキャロル・シェルビー氏が2008年GCOYの審査をまとめるためグリーンカー・ジャーナルの4人の編集者に加わる。

▽GCOY審査手順
 グリーンカー・ジャーナルのスタッフが対象となるすべての自動車を調査と運転経験に基づいて最終候補5台に絞り込む。独立系の専門家とグリーンカー・ジャーナルのスタッフを含む審査員は最終候補の長所と運転者との関連性をはかりにかける。優勝する自動車は2008年1月1日の時点で販売されている量産車でなければならない。
 コーガン氏は「グリーンカーオブザイヤーの選定にあたっては環境に与える影響を考慮しながら全体の効率と機能性が優れていることに重点が置かれる。『新しさ』もファクターであるがすべての現行モデルは考慮の対象となり、自動車とその環境に優しい技術が市場にインパクトを与える可能性もファクターである」と述べた。
昨年はトヨタ自動車のトヨタ・カムリ・ハイブリッドが2007年グリーンカーオブザイヤー(登録商標)賞を受賞し、審査員は大量市場モデルでシームレスにハイブリッド・シナジー・ドライブを統合した点が特に重要であると指摘した。最初の年の2006年グリーンカーオブザイヤー(登録商標)賞は2006年マーキュリー・マリナー・ハイブリッドが受賞した。
 世界大手の自動車メーカーの多くはグリーンカーオブザイヤー(登録商標)に加えて「グリーン」技術の導入を促進するため、ロサンゼルス・オートショーにますます重きを置いている。ゼネラルモーターズのリック・ワゴナー最高経営責任者(CEO)は、昨年ロサンゼルス・オートショーで大規模な新しいプラグイン・ハイブリッド計画を発表しており、ことしのモーターショーでも重要な先端技術と代替燃料車のニュースが発表されるのは確実のようだ。
 ▽グリーンカーオブザイヤー(登録商標)について
 GCOY賞は自動車産業における環境的な進歩を示すグリーンカー・ジャーナルの重要な役割の一環である。グリーカー・ジャーナルは1992年以来、自動車、エネルギー、環境の接点に焦点を当ててきた。当初は業界ニュースレターの形でありそれから受賞歴のある自動車愛好家の雑誌となった。同誌は現在、高燃料効率、低廃棄物、先進技術、代替燃料車に関する主要な情報源と考えられている。グリーンカーオブザイヤー(登録商標)はグリーンカー・ジャーナルとRJコーガン・スペシャリティ・パブリケーションズ・グループ社の登録商標である。
 ▽LAオートショーについて
 2007年ロサンゼルス・モーターショーは2年続けて秋に開催される。開催期間は2007年11月14、15の両日が報道関係者向けで登録は開始された。16日から25日までが一般公開となる。報道機関向け登録開始は9月1日から。昨年初めて秋に開催されたショーでは世界と北米から過去最高の36台の新車がデビューし、世界中から記録的な数の報道関係者が集まった。詳細はhttp://www.LAautoshow.comを参照。