【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 エクステリア
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ガリバーズEYE

ユーザ視点に立ったガリバー独自の「安全基準」「環境・燃費基準」「経済性」という新たな評価軸を用いてクルマを評価いたします。

世界で認められた4WDの王者

 トヨタは9月18日、「ランドクルーザー」をほぼ10年ぶりにフルモデルチェンジした。
 ランドクルーザーは、トヨタの最高級SUV。高い悪路走破性や耐久性を確保すると同時に、高級セダン同様の快適性を兼ね備える万能車だ。灼熱の砂漠から極寒の雪山に至るまで、地球上のありとあらゆる道無き道を走破する「4輪駆動車の王者」として、世界中から支持され続けてきた信頼のブランドである。
 新型ランドクルーザーでは、自ら築き上げた「ブランド」を重視。開発テーマに『King of 4WD All Over The World』を掲げ、引き続き世界で認められる4WDの王者を目指した。

【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 エクステリア
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【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 エクステリア
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オンとオフ、相反する要素を両立

 新型ランドクルーザーは、オフロードの走破性とオンロードの快適性という相反する要素を求め、プラットホームを一新した。
 モノコック構造ではなく、こだわりのフレーム構造を採るのは先代同様だが、ねじり剛性で約1.4倍、曲げ剛性で約1.2倍の剛性アップを果たした。またフロントサスペンションをコイルスプリング式ハイマウント・ダブルウイッシュボーンとするなど、足回りも新設計された。その結果、オンロードでの走行時において、従来型以上の快適性や静粛性を確保している。
 さらに、走行状況や路面状況に応じ、前後のスタビライザー作動を自在にコントロールする「KDSS(Kinetic Dynamic Suspension System)」を設定。オンロードでは高いロール剛性を、オフロードではスタビライザーを非作動とし大きなホイールストロークを確保するなど、相反する要素を両立された。
 また、悪路で微妙な速度調整が必要となる際に、エンジンとブレーキを自動調整し極低速走行を可能とする「クロールコントロール」を始め、「マルチテレインABS」、「Active-TRC(アクティブトラクションコントロール)」、「ヒルスタートアシストコントロール」といった悪路・急坂に対応した最新技術の数々を採用している。

 安全性能では、VSC(横滑り防止装置)は全車標準装備。また、緊急ブレーキ連動のプリクラッシュセーフティシステムが”Gセレクション”に標準装備されるほか、ミリ波レーダー方式がオプション設定される。エアバッグは、デュアルステージエアバッグ、全席対応のカーテンシールドエアバッグ、フロント、セカンドシート用サイドエアバッグ、フロント左右シート用ニーエアバッグが装着される。さらに全席でELR付き3点式シートベルトが標準装備となっている。

【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 エクステリア
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パッケージングの見直しで大きく広がった室内空間

 新型ランドクルーザーのボディサイズは、全長x全幅x全高4950x1970x1880mm、ホイールベース2850mm。全長で60mm、全幅で30mm、全高で20mmほど拡大しているが、ホイールベースは先代同様である。ただし、シャシーの一新に伴いフロントピラーの位置を前進させるなどパッケージングを一新。室内長を175mmも拡大するなど、3列8人乗りの室内空間も余裕を高めた。中でも、セカンド・サードシートはゆとりを増している。
 セカンドシートは前後105mmのシートスライド機構などが付いた6:4分割タンブル機構付きシート。さらに助手席後ろ側シートにはサードシート乗降用のワンタッチタンブル機構も付く。また本革シート仕様には、新たにセカンドシートにもシートヒーターも設定されている。
サードシートは、跳ね上げ格納の使い勝手が改善されたスペースアップシートとした。なお、3人掛けの中央席にもヘッドレストが新設されている点は評価したい。
さらにリアオーバーハングの延伸により、荷室空間も拡大した。サードシート、セカンドシートを収納した最大時で、高さ1100mm、幅990mm、奥行き1685mmの広大な空間が広がる。

【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 フロントシート
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 セカンドシート中央席にも3点式シートベルト装着
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 サードシートにも定員分のヘッドレスト&3点式シートベルト
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 荷室
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 荷室
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 荷室

デザインテーマは「信頼」

 エクステリアデザインは、『King of 4WD』に相応しい車格感を表現する。デザインテーマは『TRUST(信頼)』。長い歴史を持つランドクルーザーの信頼感をデザインに込めたという。
 逆台形のフロントグリルは先代よりさらに分厚さを増し、力強さをアピール。また、フロントバンパーからフェンダーへと連続するデザインを始め、安定感あるフォルムといった歴代ランクルのデザインアイデンティティも継承し、信頼ある「ランクル」ブランドであることを表現する。
 そのいっぽうでディテールにモダンな造形処理を施すなどして、先進性や洗練されたイメージもアピールしているあたり、絶妙だ。
 ボディカラーは新色ゴールドマイカメタリック、グリーンマイカメタリックを含む全7色が設定。
力強さを強調する5本スポークアルミホイールは、285/60R18の大径タイヤと組み合わされる。

【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 「ダークレッドマイカメタリック」
ダークレッドマイカメタリック
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 「ゴールドマイカメタリック」
ゴールドマイカメタリック
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 「グリーンマイカメタリック」
グリーンマイカメタリック
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 「ブラック」
ブラック
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 「グレーメタリック」
グレーメタリック
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 「シルバーメタリック」
シルバーメタリック
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 エクステリア

ホワイトパールクリスタルシャイン(特別色)

 いっぽうインテリアデザインもエクステリア同様、ランドクルーザーの力強さや信頼感を表現する。
トヨタの最高級モデルらしく、高い精度を保った品質感を誇るインパネは、ホールドバーやニーパッドを配した力強いセンタークラスターが4輪駆動車らしく特長的だ。
 メーターは、高級感のあるクリアターコイズ色照明のオプティロンメーター・マルチインフォメーションディスプレイを採用する。また、世界の様々な環境下で使用されるランドクルーザーらしく、グローブをはめたままでも操作出来る大型のスイッチを配置している点も注目したい。

【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 インテリア
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 インテリア
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【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 AX
AX "Gセレクション"「ミディアムグレー」
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 AX「サンドベージュ」
AX「サンドベージュ」
【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 AX「ミディアムグレー」
AX「ミディアムグレー」

先進の盗難防止システムも標準装備!

 エンジンは、先代に搭載された4.7リッター「2UZ-FE」エンジンをベースに、吸気側のVVT-i(連続可変バルブタイミング機構)化や圧縮比アップなどによるリファインを実施。最高出力は50ps以上アップされた。
 組み合わされるトランスミッションは、マニュアル操作が楽しめるシーケンシャルシフトマチック付き5速AT。もちろん、全車フルタイム4WDである。センターデフには「トルク感応型駆動力配分」機構を持つトルセンLSD付きトランスファーが新採用された。なおH4-L4レンジ切り替えは、従来型のレバーからダイヤル式に変更されている。

 最上級モデルらしく、トヨタ車でも高級モデルにしか設定されない先進装備の数々が設定される。
中でも、エンジンイモビライザーシステムとオートアラーム、侵入センサー、傾斜センサーがセットされた盗難防止システムの標準装備は大きなニュースだ。高い人気ゆえに、残念ながら盗難事件に巻き込まれるケースも多いと報じられる現行型ランクルユーザーにとっても、これは朗報だろう。
 この他にも、スマートエントリー&スタートシステム、前後左右独立温度コントロールフルオートエアコンなども標準される。
 なおG-BOOK ALPHA対応HDDナビは、ワイドビューフロント&サイドモニター+音声ガイド機能付きカラーバックモニターとセットでオプション設定。トヨタ車で初めて、フロントとサイドの様子を同時に表示出来る機能も追加されている。

 価格は、「AX」470.0万円、「AX “Gセレクション”」540.0万円(共に消費税込み)。

【トヨタ ランドクルーザー 新車情報】ランクル200 エンジン
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ランクル200 AX
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( 写真:和田清志・トヨタ自動車・CORISM編集部/レポート:CORISM編集部 徳田 透 )

代表グレード
AX "Gセレクション"
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4950x1970x1880mm
車両重量[kg]
2500kg
総排気量[cc]
4663cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
288ps(212kW)/5400rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
45.7kg-m(448N・m)/3400rpm
トランスミッション
シーケンシャルシフトマチック付き5速AT(5 Super ECT)
10・15モード燃焼[km/l]
6.6km/L
定員[人]
8人
消費税込価格[万円]
540.0万円
発売日
2007年9月18日
レポート
CORISM編集部 徳田 透
写真
和田 清志/トヨタ自動車/CORISM編集部

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【特集】  written by CORISM編集部 (2007.09.18)

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