【ダッジ ナイトロ 試乗記】アメリカンSUVらしい存在感にあふれる新型ダッジ ナイトロ

頑丈そうな造りのデザインで、質実剛健といった雰囲気だ。収納スペースもきちんと用意されていて、使い勝手も問題ない。 パワートレーンの設計は古く、ATは4速となる。マニュアルモードもないのが、少し残念だ。 大きめのボディのおかげで、運転席まわりのスペースは余裕たっぷりだ。シートサイズも十分で座り心地がいい。 ホイールベースが長いため、足元スペースはかなり広々している。もちろんヘッドクリアランスも十分以上のスペースがある。 シンプルで好感の持てるメーターは視認性も良い。スピードメーターにはダッジのロゴが入れられている。 大柄なボディのおかげでラゲッジはかなり広々としている。5人乗車時でも892リッター、助手席まで倒せば1818リッターもの広大なスペースが現われる。 ラゲッジのフロアはこのようにスライド式になっている。そのため重い荷物の積み降ろしが非常に楽に行なえる。

アメリカ車らしい広々としたインテリア 　インテリアは機能を表現した実用的なもので、いかにもアメリカンSUVらしいしっかりした作りが印象的。ボディサイズに余裕がある上、ホイールベースも2765mmと長いので、室内空間は余裕十分。アメリカ車らしい広さを感じさせる室内空間だ。 　後席に座ると、頭上にも足元にも十分な広さか確保される。4WD車なので後席の中央はトンネルがあるが、中央席にもきちんと3点式シートベルトが用意されている。 　シート地はグレードに応じてファブリック、イエスエッセンシャルのプレミアムシート、本革シートの3種類を設定している。 使い勝手十分の広いラゲッジスペース 　特徴的なのはラゲッジスペースで、標準状態でも892Lという大容量があり、分割可倒式の後席の背もたれを倒し、さらに助手席の背もたれまで倒すと1818Lにまで拡大できる。かさばる荷物でも長尺物でも何でも積めるだけの容量がある。 　ナイトロで特徴となるのはロンドンゴーと呼ぶスライディングカーゴストレージトレーだ。これはラゲッジスペースの後部に用意されるもので、トレーが前後に45cmほどスライドし、重い荷物の積み卸しを手助けしてくれるもの。その分だけ高めのラゲッジ高がさらに高くなってしまう面もあるが、積み卸しが楽になるのは確かだ。 　HDDナビゲーションがオプション設定となるほか、基本的な快適装備は標準で用意される。上級グレードにはインフィニティのプレミアムサウンドシステムが標準だ。安全装備もフロント補助サイドカーテエアバッグが標準で装備されるなど、充実度はまずまずだ。 代表グレード SXT ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高） 4580×1860×1785mm 車両重量［kg］ 1890kg 総排気量［cc］ 3700cc 最高出力［ps(kw)/rpm］ 205ps(151kw)/5200rpm 最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］ 32.0kg-m(314N・m)/4200rpm ミッション 4速AT 10・15モード燃焼［km/l］ 7.1km/l 定員［人］ 5人 税込価格［万円］ 361.2万円 発売日 2007/6/30 レポート 松下宏 写真 佐藤靖彦