最近は新古車という張り紙は無くなり登録済未使用車と書かれることが多くなった!

自分の好みのクルマやグレードが見つかれば買い得度は高い!

走行6kmの平成19年式のムーヴLが5万円安い96万6000円で売られていた

 最近、大きな中古車販売店の前を通った時などに、登録済未使用車と書かれた中古車が売られているのをよく目にするようになりました。この登録済未使用車は少し前までは新古車と書かれて販売されていましたが、クルマの購入に不慣れな消費者に分かりにくいことなどから、最近は自動車公正取引協議会などの指導により、登録済未使用車と表記されるようになりました。

 このような登録済未使用車は主に新車を販売するディーラーがノルマを達成するために一度自社名義で登録した後で中古車業者が参加するオークションに出品し、それを中古車販売店が落札して店頭に並べることで発生しています。その中にはディーラーの試乗車や登録後にキャンセルされてしまったクルマなどもあります。

 登録済未使用車というぐらいですから、走行距離はだいたい数km〜2000km程度で、室内もほとんど使われた形跡のない、まさに新車のような状態の中古車です。ただし、一度はどこかの法人や個人名で登録されているので、これを新車として売るのは違法となります。

 価格は販売店によって設定が違いますが、軽自動車のような値引きの少ない車種でも新車価格よりも5〜15%ぐらいは安くなっていることが多いので、自分が欲しいクルマの希望グレードが見つかれば、お買い得感は高いでしょう。さらに重量税が販売価格に含まれ、自動車取得税も少しは軽減されるので、諸費用も安くなるケースが多いです。

登録済未使用車を買う時は保証継承や諸費用にも注意!

走行3000kmのノートは7万5000円安い129万円で売られていた

 ただし、登録済未使用車にもデメリットもあります。まずは新車と違ってサンルーフやサイドエアバッグ、横滑り防止装置などのメーカーオプションを後から付けることはできません。

 また、その車種が最近小規模なマイナーチェンジなどを行い、全車に新たな装備が付いていたり、エンジンやミッションが新しくなっていたりする場合があるので、そのクルマが現在の新車と同じスペックかどうかを、メーカーHPのプレスリリースなどをチェックして見極める必要もあります。

 見た目は同じでもパワートレーンなどが変更されている場合は、手放す時のリセールバリューに影響を及ぼすこともあるので、エンジンや安全装備が変更になっている車種は、少しの価格差なら頑張って新車を買ったほうがいいケースも多いです。

 そして新車にはメーカーの保証が付いていますが、この保証は保証書に名前が書かれた人に対して有効となるので、メーカー保証を希望する場合は保証継承という手続きが必要になることが多いです。

 これはメーカー側が保証する上で問題となるような大きな損傷がないかを確認するために、正規ディーラーの工場で12ヶ月点検(有料)などを行ってから、次のユーザーに対して保証を継続するというものです。この点検に掛かる費用は、登録済未使用車を買った人の負担になることが多いので、そこも確認が必要です。

 このような登録済未使用車を販売するお店の中には、重量税などを計上したり、ほとんど整備する必要がないのに、高い整備費用を計上するお店もあるので諸費用にも注意してください。

 そのため、登録済未使用車を買う場合には、念のため同じ車種の同じグレードで新車の見積もりを取ってみて、最低でも10万円以上安くなるようなら登録済未使用車を選んでも賢い買い物といえるでしょう。ボーナス時期や3月など、時期によっては新車の値引きが大きい時もあるので、新車と登録済未使用車の価格差を比較しておくことをおすすめします。

 それらの点を注意して、新車よりも大幅に安く買えるようなら、登録済未使用車はおすすめの中古車といえるでしょう。ガリバーの221616.comでも、条件を入力しておけば未使用車を探して提案してくれるサービスがあるので、そこを利用すれば自分の好みのクルマの未使用車にめぐり合うチャンスも増えてくるはずです。

※「登録済未使用車」とは、初度登録(届出)された車両で、使用又は運行に供されていない中古車のこと。