1クラス上の快適性と素直なハンドリングが魅力
結論から言うと、2.2リッターエンジンを積む1LTで、パフォーマンス的には十分である。実際、2.4リッターモデルとは最大トルクが1kg-mしか変わらない。実用上では大きな差はない。驚くのは、この風体から想像される以上に、真っ当な走りをみせてくれること。人もクルマも見かけで判断してはいけないというわけで、フツウにいい感じで乗れるクルマだった。静かさや振動のなさはクラス標準以上であり、ロールをともないつつもあくまで自然に振る舞うハンドリングも、楽しむというレベルではないけれど、デイリーユースに不満のない素直さである。
アメリカンテイストあふれるルックスとまじめな走りを両立
取り回しも悪くない。クルマ全体の立て付けもしっかりしていて、パイクカーっぽい安普請を感じることがない。走りは極めて真面目、というのが私の印象であった。充実の安全装備もこのクルマの魅力の1つ。ただし、環境性能的には可もなく不可もなくで、目立たない。極めて消費文化の匂いが濃く、だからこそアメリカらしいわけだが、多少時代遅れというべきだ。