新たなユーザーを開拓
BMWは、コンパクトな5ドア/3ドアハッチバック車「1シリーズ」の北米市場進出にあわせ、新たなラインナップとして2ドアクーペボディの「1シリーズクーペ」を誕生させる。正式なデビューを前に、その姿が明らかになった。
北米市場では、エントリークラスとして2ドアクーペ車の需要が高い。そのため日本を始め欧州等の各メーカーでは、専用のクーペモデルを投入する例も目立っている。プレミアムブランド「BMW」でも、新たなユーザーのすそ野を広げるべく今回の「1シリーズクーペ」投入となったようだ。乗車定員は4人。もちろん後輪駆動である。
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3.0リッター・ツインターボエンジン搭載!
同クラスでは唯一の存在となる後輪駆動が、1シリーズクーペのなによりの特長だ。それは、印象的なボディフォルムにも現れている。短い前後オーバーハングに長いボンネット。そして、後方に寄せられたキャビンや躍動感溢れるサイドのキャラクターラインなど、BMWならではの独自性に溢れている。もちろん、「ホフマイスター・キック」と呼ばれるBMW伝統のウィンドウグラフィック処理も忘れていない。
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トップモデルとして、3シリーズクーペなどにも採用される直6 ツインターボ付き直噴3.0リッターガソリンエンジンを載せる「135iクーペ」がラインナップされる。コンパクトなボディにターボエンジンの組み合わせに、70年代に一世を風靡した「2002ターボ」を思い起こす往年のファンも多いだろう。その実力は最高出力306ps(225kW)/5800rpm、最大トルク400N・m/2000-2250rpmを誇り、0-100km/hの加速性能は5.3秒をマークする。
また135iクーペは専用のエアロボディやスポーツシートなどをセットした「Mエアロダイナミクス・パッケージ」を標準装備。足回りは18インチアロイホイールと組み合わされ、スポーティな雰囲気をさらに強調する。
第3世代ディーゼルもラインナップ
この他、世界初公開となる2.0リッター 可変ツインターボ付き第3世代コモンレール直噴ディーゼル搭載の「123dクーペ」(最高出力204ps/4400rpm、最大トルク400N・m/2000-2520rpm)、2.0リッター ターボ付きコモンレール式直噴ディーゼル「120dクーペ」(最高出力177ps/4000rpm、最大トルク350N・m/1750-3000rpm)など、ディーゼルエンジンにも最新鋭の技術が投入される。
また注目の装備として、欧州向けのモデルに設定される「エネルギー回生システム」の搭載が挙げられる。これは、インテリジェント・オルタネーター・コントロールを含むブレーキ・エネルギー回生システムで、バッテリーの充電が最低レベルの際に制動力等で充電を行なうもの。さらに新型4気筒エンジン搭載のMT車には、BMWが「オートマチック・スタート/ストップシステム」と呼ぶアイドリングストップシステムも装備されるなど、環境性能に対する新たな取り組みも行なわれている。
新型1シリーズクーペの正式な発売時期や日本市場などへの展開などは、まだ明らかにされていない。
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( ※スペック等はすべて欧州仕様のもの )
代表グレード
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135i
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4,360mm×1,748mm×1,408mm
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車両重量[kg]
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1,560kg
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総排気量[cc]
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2,979cc
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最高出力[hp(kw)/rpm]
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306hp(225kw)/5,800rpm
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最大トルク[lb-ft(N・m)/rpm]
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295lb-ft(400Nm)/1,300-5,000rpm
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定員[人]
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4人
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