50年経った今も愛され続ける1957年型シボレー

 NASCARとシボレー、およびモータースポーツ・オーセンティクス社が、1957年型シボレーの50周年を記念し、共同でイベントを開催すると発表した。

 ミシガン・インターナショナル・スピードウェイ(以下MIS)で、8月19日に3Mパフォーマンス400ネクステルカップレースが開催され、11名のチーム・シボレーのドライバーたちが集い、50周年を祝う予定という。また、Lowe'sレーシングのジミー・ジョンソンが立会いのもとで披露されたモンテカルロSSレースカーには、1957年モデルらしいデザインキューのステッカーによる特別カラーリングが施された。このデザインは、Lowe'sレーシングおよび他のチーム・シボレーのドライバーが、今回の8月のイベントでドライブするマシンと同様のものとのこと。

 さらに、8月18日には、メトロデトロイト・ウッドワード・ドリーム・クルーズのイベントで、1957年型シボレーやさまざまなヒストリックカーが街路をパレードする予定。そして、同週末には、シボレー・NASCAR・ネクステルカップシリーズに出場するウォード・バートン、デイル・アーンハート・Jr.、ジェフ・ゴードン、ジミー・ジョンソンなどのドライバーが、1957年モデルのカラーリングを施したスペシャルマシンをMISのコースでドライブする予定。モータースポーツ・オーセンティック社では、記念として彼らのドライブするマシンを再現したダイキャストモデルを制作するほか、イベント関連のウェアやノベルティグッズも販売される。

 1957年型のシボレーは、1955-57年のシリーズである「トライ・ファイブ」シボレーの最終モデルとして1956年後半に導入された。当初、GMでは1957年にモデルチェンジを計画していたが、次期モデル生産開始の遅れから、1956年型シボレーのデザインを継承しつつ、外観の変更を施すことになった。エンジンや快適装備などのオプションも豊富に用意されていたため、人気を博す。他のモデルよりも軽量だった、スモールブロックのV8エンジンもオプションで搭載されており、ドラッグマシンのベース車としても好評だった。さらに、GMがグランドナショナルシリーズ(ネクステルカップの前身)で戦うための特別な車両を作ったことで、1957年型シボレーはNASCARシリーズでも成功を収めた。

 1957年型シボレーは、印象的なスタイリングとノスタルジックな要素だけでなく、その堅牢な作りやメンテナンスの容易さ、再生部品の入手性からコレクターカーとしても人気を集めている。