CSRの進捗状況・目標をまとめた「日産CSRスコアカード」を初公開

 日産は20日、同社のCSR(企業の社会的責任)に関する考え方や活動をとりまとめた「サステナビリティレポート2007」を発行した。2004年から数えて4回目の発行となる今回のレポートでは、CSRの進捗状況・目標をまとめた「日産CSRスコアカード」が初めて公開された。

 同社では、CSRに関する戦略の推進、社外格付対応、および社内コミュニケーションの促進を図ることを狙いに、2005年4月に広報部門内にCSRグループを設置し、担当の執行役員を任命。2006年4月には、「日産CSR方針」と「CSR重点9分野」が設定された。あわせて、同月、関係部門の部門長で構成する「CSRステアリングコミッティ」を設置し、CSR重点9分野ごとの実績・目標を管理し、かつ将来のリスク・オポチュにティを探るためのツールである「日産CSRスコアカード」を活用して、全社視点でのCSRマネジメントを進めているとのこと。今回のレポートでは、そのCSRスコアカードの実績・目標部分が公開された。次年度以降もCSRスコアカードに基づき、同部分を継続して公表していくとのこと。

 社長のカルロス ゴーン氏は、「本報告書は、日産の活動を社外にアピールする試みではない。自らの活動に対する評価基準を年々厳しく、オープンにしていく取り組みの一環である。本報告書が日産のCSR活動の進捗を測る良い指標となり、ステークホルダーの皆さまとの対話の基礎となることを願っている。」と語っている。

 なお、同社では、今年度より環境配慮の観点から同レポートの印刷を廃止し、ホームページ上での電子データの掲載を主体とする発行方法に変更している。インターネット上での報告を主体とすることで、格付機関をはじめとした各方面からの多様な情報開示ニーズに応えていくとのこと。