グローバルレベルでの品質の均一化を図る

 日産は29日、同社の座間事業所内にて建設を進めてきた「グローバル車両生産技術センター(GPEC)」を、本年4月より本格稼動開始したと発表した。

 GPECでは、プレス工程〜車体溶接工程〜車両組立工程に至る車両生産における新型車の集中試作、解析を行うことで、新型車の生産準備段階での品質を飛躍的に向上させ、その高品質レベルを国内外の向上に広げ、グローバルレベルでの品質の均一化を図っていくという。

 日産は、中期経営計画「日産バリューアップ」の期間中、全世界で70回の新車生産立ち上げを計画しており、2006年度までに既に40回の生産を開始しているとのこと。2007年度に計画されている残り30回の新車生産立ち上げについては、GPECでの集中試作、解析が寄与していくことになるという。

 29日に行われた披露会において、副社長の今津英敏氏は、「昨年立ち上げた、グローバルトレーニングセンター(GTC)と今回のGPECは、日産生産方式(NPW)をグローバルに進める武器となり、お客さまに、より魅力ある商品を短期間で提供することが可能になる。」と述べている。