乗用車比率が高まりを見せているが、それでも中心はピックアップトラック
タイの自動車市場は早くから工場を進出させた日本の自動車メーカーが高いシェアを占めている。最近になって欧米の自動車メーカーも工場を作り、それによって徐々にシェアを高めているが、今でも日本車全体では80%を超える高いシェアを占めている。
またタイでは年々乗用車比率が上昇しているものの、まだ中心を占めるのは1t級のピックアップトラックだ。日本ではダットサントラックもハイラックスも販売されなくなって久しいが、タイではまだ貨客両用車としてピックアップトラックが大きな支持を集めている。
ピックアップトラックシェアはいすゞがトップ!
車種全体や乗用車だけに関して見ると、トヨタが圧倒的な首位に立っているが、ピックアップトラックに関してはいすゞがシェアトップを占めている。ホンダも乗用車を中心に健闘しているが、ピックアップトラックを持たない上にシビックをタクシー用には販売しない方針をとっていることもあって、必ずしもシェアを伸ばしきれていない。
タイ市場でいすゞの高いシェアを支えている要因はとは?
いすゞがピックアップトラックで高いシェアを確保しているのは、歴史的に早くからタイ市場に取り組んできたことが大きい。三菱商事との提携によってタイ全国に販売ネットを展開しており、これがいすゞの高いシェアを支えている。
さらに商品についても、直噴ターボの設定やスペースキャブと呼ぶ大きなキャビンを持ったタイプの設定など、ほかのメーカーに先駆けていろいろな新機構・新装備を採用してきたことが、好調な売れ行きにつながった。
いすゞでは直系ディーラーで販売するD-MAXのほかに、タイラングという別会社を通じてアドベンチャーというモデルも出品していた。これは3列シートで7人乗りのクルマで、SUVとミニバンをクロスオーバーさせたようなモデル。大きなボディサイズでシボレーブランドのモデルもある。
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【バンコクモーターショーレポートPart1】日本ではなかなか見ることのできない、チョット珍しいモデルに注目!!
【達人ISM】 written by
松下 宏 (2007.04.17)
今や東京と並んで規模の大きなモーターショーとなった「バンコクモーターショー」。日本のメーカーも積極的に展示をしている。今回は、日本ではちょっとお目にかかれない注目のモデルを紹介! >> 記事全文を読む |
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