達人の愛車。正規輸入車では、日本上陸一号車!の「ルノー・トゥインゴ」

このピンクの「ルノー・トゥインゴ」。実は私の愛車なんです。96年に日本に導入された際にメーカーの広報車両として、多くの雑誌やメディアに登場したクルマで、なんと正規輸入車では、記念すべき日本上陸一号車!
 今年で、11年目を迎えましたが、これまでに大きなトラブルもなく、毎日元気に走り回っています。一見ノーマルに見えますが、手を入れられるところには、ほとんどチューニングを施し、ノーマルの52psから、80psにパワーアップ!キュートでニンマリ顔のエクステリアからは想像が付かないほど、活発な走りが自慢です。(このクラスの草レースでは負けたことがありません!)

シンプル極まりないインテリアを徹底的にチューン!

「トゥインゴ」9連メーター

 エクステリアは、キュートなスマイルにほれ込んでいるため、“いかにも”的なパーツ装着は、皆無ですが、コックピットは“別世界”です。
 
 そもそも、「トゥインゴ」にこれほどまでのメーター類が必要なのか?と皆さんに突っ込みを入れられますが、実は、天気や季節などによっても、車のエンジンは、顕著に反応をしていることが、このメーター軍からも、目視可能なのです。
 特にオイル。銘柄を変えたりしますと、油圧の掛かり具合、オイルの冷却性など、驚くほど変化している事が、分かります。

夜は、自分だけの夜間飛行気分

怒涛の9連メーター!ナイトイルミネーション

 この「トゥインゴ」は、至るところに手が入っており、結構速いクルマに仕上がっています。本気で走るときなど、エンジンのコンディションを把握するためにも、これらメーター類は必要なのですが、本当の目的は、“自分だけのコックピット”を手に入れたかったからなのです。
 どんなにカッコいいクルマに乗っていようとも、運転中、その姿を自らの目では見ることが出来ません。眺めているのは、周囲の安全確認と、3つのミラー、そしてメーター類なのです。だからこそメーターには徹底的にコダワリました。
 
 昔からメーターには、異常なコダワリを持っていた私ですが、11年連れ添った「トゥインゴ」の純正メーターは、シンプル極まりないもの。センターに配された、「VDO」社製デジタルメーターには、速度、トリップ、オド、時計、そして燃料計しか、装着されておらず、夜間、ドライバー正面は、漆黒の闇…。
 逆に考えれば、これほどまでに「後付けメーター」を取り付けやすいクルマは、ありません。そこで、2年の歳月を掛けて、自慢のコックピットを完成させました。さて、取り付けたメーター類を紹介することにしましょう。
 ピラーには、「外気温度計」、そして左から、「吸気温度計」、「排気温度計」、「油温計」、「水温計」、「回転計」、「バキューム計」、「電圧計」そしてステアリングポスト上には「油圧計」が装着されています。

 さすがにメーターオタクのような私でもない限り、これだけの数のメーターは、必要ないと思いますが、取り付けが簡単で、オススメなメーターを一つ紹介しましょう。

オススメはバキューム計

大森メーターバキューム計

 バキューム計は、比較的容易に取り付けが可能です。点火時期進角装置から、インテークマニホールドに伸びるホースに3方ジョイントを割り込ませればOK!(ターボ車には、ブースト計を使用します。)
 エンジン内の吸気官に設けられたスロットルバルブの開閉をリアルタイムに指針反映しますので、動作を把握すれば、エコランにも貢献が可能です。アクセルを深く踏み込むと、多くの空気がエンジンに流れ込むと同時に、燃料も濃くなり、バキューム計の指針は、写真のように0cmHg方面に振れ、燃費が悪いことを現しています。30cmHgあたりに指針が振れるようにアクセルワークを心がけますと、私の「トゥインゴ」では、約20%の燃費向上が、実現できました。

どうです?皆さんも「後付けメーター」装着で、クルマからのメッセージに耳を傾けてはいかがでしょうか?
 

written by 外川 信太郎