INGルノーF1チーム(2007年 F1 マレーシアGPにて/ドライバー:ジャンカルロ・フィジケラ)

開幕2戦終了時点で8ポイントを獲得、コンストラクターズ4位

 マレーシアGP決勝レースは、サーキットの路面温度が50度にもなる暑さの中行われた。ルノーのマシンR27は2台とも、6列目からのスタートとなった。「予選10位以下は決勝レースに向け自由に燃料搭載量を決められる」、というルールの利点を最大限に活かし、2台とも一度目のピットストップのタイミングを遅くするという戦略を採ったという。

 今年は、レース中にソフト・ハード両方のタイヤを使用しなければならないというルールのもと、両ドライバーともスタートから2回目のピットストップまではソフトタイヤ(ゴムの柔らかいタイヤでよくグリップするが、減りが早い)を使用。2回目のピットストップではハードタイヤに交換し、残りの短い距離を走る、というタイヤ戦略が採られた。

 結果は、ジャンカルロ・フィジケラが6位、ヘイキ・コバライネンが8位で、2台とも手堅くポイントを獲得した。パフォーマンスレベルは依然としてチームの期待するレベルには達していなかったが、今回のレース結果は、オーストラリアGPから確実にマシンが進歩していることを示したという。チームは、今週末バーレーンGPに向け、パフォーマンスの向上を図るべく全力で取り組むとしている。

 INGルノーF1チームは、開幕2戦終了時点で8ポイントを獲得、コンストラクターズ4位となった。

ジャンカルロ・フィジケラのコメント

INGルノーF1チーム:ジャンカルロ・フィジケラ

 この結果は、今日望みうる最高の結果だ。我々の置かれている状況を考えると、表彰台獲得にも匹敵する結果だ。今日のレースでの自分の走りは良かったと思う。練習走行、予選より決勝レースでのペースは良かったし、車のバランスも安定していた。スタートは特に良かった。1コーナーと2コーナーでは、攻めた走りができ、4つ順位を上げることができた。チームは現在の我々のあまり良くない状況を現実的に判断できている。スピードが上がらない原因を探るため日々一生懸命仕事をしているし、マシンを良くし前進させるため、高いモチベーションで臨んでいる。

ヘイキ・コバライネンのコメント

 F1で初めてポイントを獲得することができた。大変なレースだったから、ポイントを獲得できたことは気分がいい。今日のレースでは、順位を上げるために限界までプッシュし、毎週アタックを繰り返した。マシンのバランスは予選とよく似た状態だった。限界までプッシュしているときに、ハイスピードコーナーの6コーナーで、マシンの動きが予想できないことが何度かあった。このレースは、私自身は前戦オーストラリアのレースに比べ確実に進歩していたし、予選よりもスピードがあったと思う。我々は正しい方向に向かっていると思うし、今すぐに勝てなくても、チームの強さは変わらないし、前を見て前進し続けると確信している。次のバーレーンでは、もう一歩前進できることを期待している。

フラビオ・ブリアトーレのコメント

 これが我々の今の実力だ。今日は得られることができるすべての成果をあげることができた。この結果は、今の我々に見合ったものだと思う。そして、トップに返り咲くには、とにかくマシンの開発作業を一生懸命に続けるしかない。フィジコ(フィジケラ)は、強く安定感のあるレースでパーフェクトだった。ヘイキは、結果の悪かったオーストラリアのレースの記憶を消し去り、彼自身とチームを後押しするようなレースをし、初めてのポイントを獲得した。今日の結果は望みうる最高の結果ではあったが、次からのレースに向け、持てる力をもっと伸ばせるように作業を進めていかねばならない。

「2007年 F1」INGルノーF1チームのレース結果はこちら!

INGルノーF1チームの新たな挑戦!開幕戦は我慢のレースに

【ニュース】 (2007.03.20)

昨シーズン、2年連続となるダブルタイトルを獲得したルノーF1チーム。チャンピオンのアロンソがマクラーレンに移籍、タイヤがミシュランからブリヂストンにかわり新たな挑戦の年となるINGルノーF1チームは、開幕戦オーストラリアグランプリでやや厳しいスタートを切った。 >> 記事全文を読む