ゴルフ GT TSI

‘07年度は「TSI」エンジン搭載車を拡充し認知度アップを図る

 フォルクスワーゲン グループ ジャパンの2006年度(’06.04〜’07.03)国内登録台数が53,410台(JAIA調べ)となり、暦年実績(’06.01〜’06.12:54,384台)に続き、年度でも7年連続「輸入車ブランドNo.1」となった。

 2006年度のフォルクスワーゲン国内登録台数は、国内自動車市場全体が低迷する中、前年度(’05.04〜’06.03:53,849台)とほぼ同じレベルで推移したとのこと。これは、「ゴルフGTI」をはじめ、昨年投入された「ポロGTI」「ジェッタ」「ゴルフR32」「パサート」「パサート ヴァリアント」「クロスポロ」「イオス」の“新車効果が寄与した結果”としている。

 車種別には、SUVテイストを付加した「クロスポロ」が「ポロ」全体のおよそ15%を占める人気車種となったことに加え、1.6リッターエンジンを搭載した車種を新たに追加したことで「ポロ」シリーズ全体の商品力アップにつながったという。また、「ゴルフ」では、最強モデルの「ゴルフR32」が新たに追加されたことで、「ゴルフGTI」と合わせて「ゴルフ」全体の約4割を占める人気モデルになっているとのこと。

フォルクスワーゲン クロスポロ
クロスポロ
フォルクスワーゲン ゴルフR32
ゴルフR32
フォルクスワーゲン ゴルフGTI
ゴルフGTI
 

 一方、上級セダンでは「ジェッタ」の登場により、国産・輸入セダンからの乗り換えが進んだ。新型「パサート」「パサート ヴァリアント」の場合、特にワゴンセグメントでは再び高い人気を集めているという。また、上級オープンカー市場に参入した「イオス」は、輸入車が強い同市場で独自の5分割式ハードルーフを採用したクルマとして存在感を放ち、お洒落でライフスタイル重視の顧客から支持を得ているとのこと。

フォルクスワーゲン ジェッタ
ジェッタ
フォルクスワーゲン パサート ヴァリアント
パサート ヴァリアント
 
フォルクスワーゲン イオス
イオス
フォルクスワーゲン 新型ゴルフトゥーラン

 そして、今年に入ってからは、「高出力」と「低燃費」を高次元で両立した「TSI」シリーズ第1弾「ゴルフ GT TSI」を導入。発売2ヶ月で既に累計受注が約2,200台と大ヒットしている。また、4月10日(火)から、全モデルに「TSI」エンジンとDSG 6速トランスミッションを搭載した7人乗りミニバン「ゴルフ トゥーラン」が販売開始されることで、「TSI」人気に拍車がかかると期待されている。なお、JAIAが発表した2007年台四半期(’07.1〜’07.03)の「輸入車モデル別新車販売台数」では、「ゴルフ」が7,005台と2位以下に大差をつけ不動の1位を維持しているとのこと。

 第2四半期以降のフォルクスワーゲンの活動としては、「高出力で低燃費」な「TSI」エンジン搭載車の導入を拡大し認知度のさらなる向上を図るほか、今夏までに外観デザイン及びエンジンを大幅変更した高級SUV「トゥアレグ」を導入、年内には今年3月にジュネーブモーターショーで発表された新型「ゴルフ ヴァリアント」の投入も予定されている。