毎年のように進化を続けるフェアレディZ
日産を代表するアイコン的な性格を持つスポーツカーであるだけでなく、日本で最も長い歴史を持つスポーツカーでもあるのが日産フェアレディZ。一時中断していたモデルを復活させる形で現行モデルがデビューしたのは平成14年だが、それ以降、毎年のように進化を続けてきた。
フェアレディZを毎年進化させることは、開発責任者の湯川CPSが当初から宣言していたことだが、足回りをヨーロッパ向けのものに変更したり、エンジンの回転上限を上げたり、パワーアップを図ったりするなど、さまざまな改良を加えてきた。
さらなるパフォーマンスを追及したバージョンNISMOも追加された!
その上で今回は、新開発のVQ35HRエンジンを搭載したほか、新しい専用タイヤを開発するなどして大幅な改良を図っている。同時にバージョンNISMOを設定したのも大きな特徴で、スーパーGT参戦車両をイメージしたレーシーな方向へのドレスアップ&チューンアップを図っている。
このバージョンNISMOはデザイン的に際立った見るからにスペシャルなイメージのZに仕上げられているが、単に外観のドレスアップを図っただけでなく、高速走行中にもボディが路面に吸いつくようなマイナスリフトの空力性能を備えたり、市販最強タイヤであるRE01Rを採用するなど、標準のZとは大きく異なるクルマに仕上げられている。