SUVらしい走破性の高さを手に入れた!
デリカのルーツは1BOXタイプのライトバンだったが、すぐにワゴンが追加され、さらにパジェロ系のパワートレーンを使った4WD車が設定されてきた。デリカD:5のひとつ前の世代に当たるデリカスペースギアも、パジェロのプラットホームやパワートレーンを使って1994年にデビューしていた。それから数えると実に13年振りのフルモデルチェンジで登場したのが今回のデリカD:5だ。
今回のモデルは従来のモデルとは全く違うクルマになり、同じクルマのモデルチェンジというのが適当かどうかというくらいに大きな変貌を遂げている。逆に従来から変わらないのは、3列シートのミニバンであることと、ミニバンでありながらオフロードを走れるだけの性能を備えていることだ。
デリカD:5ではプラットホームやパワートレーンは昨年デビューしたアウトランダーのものを使っており、そのために従来に比べて全高を大きく下げて最低地上高を上げながらも、室内高は従来より格段に高くなるというメリットが生まれた。また4ナンバーのライトバンの設定を無視して開発することができたため、ワイドボディのゆったりしたクルマに仕上げることができた。
安定感の高いワイド&ローBフォルムを採用した
外観デザインはワイド&ローのフロントイメージが特徴で、いかにも高いオフロード性能を持つクルマらしい力強さを備えている。リヤも横に広がったコンビネーションランプが幅広感を強調するデザインだ。
ちなみにデリカD:5の左右のフロントフェンダーは樹脂製。これによって4kg程度の軽量化を図ると同時に、軽衝突なら簡単に復元する扱いやすさも併せ持った。