フォルクスワーゲン ゴルフGT TSI エクステリア
フォルクスワーゲン ゴルフGT TSI エクステリア

GTIのような派手さはないが、ノーマル系のゴルフとは一線を画すスタイリングが与えられている。フロントグリルはスポーティな印象の台形タイプとなっている。

フォルクスワーゲン ゴルフGT TSI フロントマスク

フロントグリルにはグレード名の「GT」エンブレムが装着される。

フォルクスワーゲン ゴルフGT TSI リヤ

立体的な造形のリヤコンビランプなどがゴルフらしい個性を主張している。「TSI」のエンブレムが装着されないのは少し残念なところだ。

フォルクスワーゲン ゴルフGT TSI ヘッドライト

フォルクスワーゲン ゴルフGT TSI リアコンビランプ

スタイル インテリア 走り&メカニズム

パワーと低燃費を両立させる新エンジン

 VWが次世代のエンジンとして力を入れて開発したのが1.4リッターの直噴エンジンにスーパーチャージャーとターボチャージャーのふたつ過給器を装着したTSIエンジン。これを従来は2リッターの自然吸気直噴エンジンを搭載していたゴルフGTに代わってゴルフGT TSIとして設定してきた。
 過給器についてちょっとおさらいしておこう。過給器というのは文字通り過剰に供給する装置で、何を供給するかというと圧縮した空気だ。普通の自然吸気エンジンは排気量に応じて吸い込める空気量が決まっており、それに合わせて燃料を噴射するため、排気量に限界がある。
 そこで、過給器によって余分に空気を送り込めば、それに合わせて多くの燃料を燃やすことができるようになり、結果として排気量の大きなエンジンと同じような仕事をさせられる。

TSIは新世代の主力エンジンとして開発された

 スーパーチャージャーはエンジンの動力を使って空気を送り込み、ターボチャージャーはエンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して空気を送り込んでいる。効率的にはターボのほうが優れているが、ターボは排気ガスの量が増えないと効果が出ないため、立ち上がりが遅い。その部分はエンジンが低回転域にあっても効力を発揮するスーパーチャージャーに任せるというのがこのTSIエンジンだ。
 TSIエンジンにはヨーロッパでたくさん売れているディーゼルのコモンレール式直噴ターボの技術などが生かされており、高い動力性能と低燃費を両立できるエンジンとしてVWが力を入れている。VWではこのエンジンを近い将来の主力エンジンとして位置付けており、春には同じエンジンでやや動力性能を抑えた仕様をゴルフトゥーランに搭載する予定という。

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代表グレード
ゴルフGT TSI
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4225×1760×1500mm
車両重量[kg]
1410kg
総排気量[cc]
1389cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
170ps(125kw)/6000rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
24.5kg・m(240N・m)/1500-4750rpm
ミッション
6速DSG
10・15モード燃焼[km/l]
14.0km/l
定員[人]
5人
税込価格[万円]
305.0万円
発売日
2007/2/6
レポート
松下 宏
写真
佐藤 靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム