【2007 ニューイヤーミーティング】ロータスヨーロッパ サーキットの狼仕様

【2007 ニューイヤーミーティング】ロータスヨーロッパ サーキットの狼仕様

サーキットの狼からクリスティーンまで大集合!!

 イベントに参加している旧車オーナーの中には、過去の思い出の影響で好きになった人も多い。幼い時代の記憶や実家で乗っていた車だからという話をよく耳にする。
 その中でも我々に強烈な思い出を残したものがスーパーカー」ブームだろう。その時代を通過した今の30代40代にとって、カウンタックやフェラーリなどは永遠のアイドル的存在なのである。
 そんなブームを巻き起こした火付け役こそ、少年誌に連載されていたカーレース漫画、池沢さとし作「サーキットの狼」である。今回の展示車輌の中では、主人公・風吹裕矢のドライブするロータス ヨーロッパが再現された1台が注目を浴びていた。憧れを現実化した、なんともうらやましい1台なのだ。

 ということで今回は、サーキットの狼仕様のロータスヨーロッパからなんと自家用消防車(!)まで。本当に好きだから乗っている、オーナーコダワリの車達を紹介していこう。

【2007 ニューイヤーミーティング】ロータスヨーロッパ サーキットの狼仕様
原作者公認?ルーフの上に「サーキットの狼」の作者である池沢さとしのサインが入っている。是非作品中のシーンを再現してもらいたい。
【2007 ニューイヤーミーティング】プリムス フューリー(クリスティーン)
映画「クリスティーン」を連想させるのは、1957年式プリムスフューリー。映画に登場したモデルと年式は違うが迫力は十分過ぎるほど伝わる。
【2007 ニューイヤーミーティング】三菱 ギャランΛ(ラムダ)
赤い1978年式ギャランΛ(ラムダ)GSLといえば、刑事ドラマ「華麗なる刑事」。作中で主人公の草刈正雄が魅せる「華麗なる」ドライブシーンが印象的だったのだけど・・・覚えているヒトは何人いるのだろうか?
【2007 ニューイヤーミーティング】三菱デリカ 消防車
1974年式三菱デリカトラックは、珍しい消防車仕様である。実際に使われていたものが払い下げられた1台。アルミホイールが新鮮に感じる。
【2007 ニューイヤーミーティング】日産 ファイヤーパトロール
こちらも個人所有の自家用消防車である。驚くことにこの1974年式日産ファイヤーパトロールの所有者は女性オーナーなのだ。
【2007 ニューイヤーミーティング】日産 スカイライン(ジャパン)
スカイライン=2000GTのイメージの中で少数派になる4気筒エンジン搭載の1978年式スカイラインTI-L。細部まで磨き上げられている。
【2007 ニューイヤーミーティング】日産 ダットサンブルーバード
旧車の中では定番モデルと言えるほど人気な1969年式510型ダットサンブルーバード1600DXは、貴重な当時からのシングルナンバー付モデル。
【2007 ニューイヤーミーティング】トヨタ タウンエース
街中でよく見掛けていた懐かしい存在は、1979年式トヨタダウンエースワゴンである。1BOX車の場合、最後まで物置として活用される例も多く、旧いモデルが残存する率こそ高いものの、このように綺麗に残っている例は珍しい。
【2007NYM】フィアット500 チンクェチェント
ルパン三世などでもおなじみの1970年式フィアット500は、オーナーズクラブブースでの展示。全体に丸みを帯びた愛らしいスタイルは老若男女から幅広く人気がある。

往年の名車が駆け抜けていく、お楽しみパレード走行!

 「ニューイヤーミーティング」恒例のイベントといえば、参加者によるパレード走行があげられる。来場者はただ展示車を眺めるだけではなく、実際に快音をたてて駆け抜ける懐かしいその姿を目の当たりにすることが出来るというワケだ。往年の姿を知るヒトも、初めて見るヒトも皆、興味津々。今年も多くの歓声や拍手で迎えられていた。

【2007 ニューイヤーミーティング】メルセデスベンツ 280SE パレード
1970年式メルセデスベンツ280SE カブリオレ。美しいスタイルのオープンカーがパレード走行する姿は、風景にマッチしている。
【2007 ニューイヤーミーティング】アルファロメオ 2600SZ パレード
こちらもパレード走行中の1967年式アルファロメオ2600SZ。アルファロメオといえば赤のイメージがあるが、写真の個体の黄色も新鮮な印象で良く似会っている。
【2007 ニューイヤーミーティング】アルファロメオ アルフェッタGT パレード
こちらは赤の1977年式アルファロメオアルフェッタ1.8GT。理想的なバランス配分50:50をトランスアクスルの採用により実現した記念すべきモデル。

年に一度の祭典だから貴重な展示のクラブブース

 オーナーズクラブブースの展示では、クラブ員の貴重な車と共にオーナー同士の情報交換が盛んに行われており、来場者からの質問やクラブの勧誘などがあちらこちらで見受けられた。

【2007 ニューイヤーミーティング】ロータスクラブブース
新旧のロータスが並ぶ姿が微笑ましいのは、ロータスの愛好家によるオーナーズクラブのブース
【2007 ニューイヤーミーティング】全日本ダットサン会 日産 240RS
こちらも日産車の愛好家による全日本ダットサン会のブース。展示車輌も希少な日産240RSが展示されていた。
【2007 ニューイヤーミーティング】ダラーラX1/9
こちらはフィアット/ベルトーネX1/9の愛好家によるオーナーズクラブのブースには、ダラーラX1/9が展示されていた。
【2007 ニューイヤーミーティング】ちっちゃな車と仲間たちブース
メッサーシュミットKR200(右)と並んでいる小さな車(左)軽自動車が大型に見えるほどちっちゃなサイズ
【2007 ニューイヤーミーティング】ちっちゃな車と仲間たちブース
横から見て初めてわかる3輪車である。1960年式バークレーT60という車 オーナーが個人輸入して入手した1台。
【2007 ニューイヤーミーティング】ちっちゃな車と仲間たちブース
メッサーシュミットやイセッタなどちっちゃな車のオーナーズクラブの展示。普通車で3台程度のスペースに8台展示していた。
【2007 ニューイヤーミーティング】ホンダオーナーズクラブブース
ホンダのオーナーズクラブによる展示は、貴重なホンダT360 ホンダの4輪車を語る上で起点となる1台 DOHCエンジン搭載している。
【2007 ニューイヤーミーティング】パブリカオーナーズクラブブース
カローラの先祖にあたるトヨタの大衆車がトヨタ・パプリカである。オーナーズクラブでは、異なるボディタイプの車輌を4台展示した。
【2007 ニューイヤーミーティング】全日本てんとう虫の会
1964年式スバル360を展示するのは、全日本てんとう虫の会による展示。独特のフロントマスクからデメキンと呼ばれる初期モデル。
【2007 ニューイヤーミーティング】トヨタパブリカクラブブース
実車の展示と共にミニカーや関連グッズの展示も行われていた。自分の乗っている車のグッズは、気になってしまうオーナーは多い。シガレットケースやブリキのおもちゃなど人気が高い。
【2007 ニューイヤーミーティング】初代プリンススカイライン
部品やグッズの販売ブースが連なる中でも目立つ存在だったのが初代プリンススカイライン。当時物ナンバー付の実働車である。綺麗なオリジナルの状態をキープしている。
【2007 ニューイヤーミーティング】ブラバム BT21
実際にヨーロッパのF3レースで戦っていた、1967年式ブラバムBT21。生産台数もわずか30台程度の貴重なモデルレストアされ、ヒストリックレースなどでも走っていたマシン。
【2007 ニューイヤーミーティング】会場風景
フリーマーケットのブースに並んでいたのは、独特なトランク形状と可変V8エンジンを搭載したことで有名なキャデラックセビル。ホイールキャップなどを販売していた。
【2007 ニューイヤーミーティング】会場風景
車の部品だけでなく、カタログや自動車雑誌のバックナンバーなど様々な商品が陳列されている。車に関するものなら何でもアリなラインナップ。
【2007 ニューイヤーミーティング】会場風景
車のイベントだけあって屋台の車も個性的。シトロエンHトラックやVWタイプ�デリバリーバンなどオシャレな車が並んでいた。

エントリー車に負けないギャラリー駐車場

 自動車関連のイベントでは、来場者用駐車場を見るだけでも楽しめる。自分と同じ車を比較したり、仲間同士の情報交換の場にも有効な場所になる。そんな駐車場の様子もご覧あれ。

【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場 トヨタ2000GTレプリカ
ギャラリー駐車場で見つけた変り種の1台。映画007シリーズに登場したトヨタ2000GTオープンモデルのレプリカは、ユーノスロードスターがベースだ。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場 トヨタ2000GTレプリカ
外装だけでなくこだわって製作されている内装は、木目パネルやナルディ製ステアリングにより本物のトヨタ2000GTの雰囲気を醸し出している。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場 ユーノスロードスターベースのトヨタ2000GTレプリカ
実際にベースとなったユーノスロードスターと比べて見ると違いがよくわかる。2000GTの特長のひとつであるバッテリー収納スペースも見事に再現されている。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場
仲間で一緒に入場してくるので、駐車場内は同じ車種ごとに並ぶことが多い。初対面でも同じ車のオーナーならば簡単に打ち解けることが可能である。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場
同じ70系のトヨタカローラだが良く見ると左からレビン(中)2ドアHT(右)リフトバックと同じようで全く異なることが比較できる。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場
国籍不明の武骨なデザインの車輌は、ボルボL-3304。現役当時は、機関銃や対戦車無反動砲などを装備する。大きく見えても実際は、コンパクトな5ナンバーサイズ。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場
日本では、なじみの少ない車だがミニ好きなどには有名な存在のミニ・マーコス。その名前の通りミニをベースにマーコス社が製作した車。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場
貴重な存在のR32系 日産スカイラインオーテックバージョン。GT-Rと同じRB26(ただしターボ無し)を搭載する車 組合されるのはATのみ。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場
会場内で見かけることがなかった日産バイオレットハードトップ 710系。旧車の中でも比較的マイナーな存在だけに貴重な個体。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場
日産フェアレディZの先祖にあたるダットサンフェアレディ1600.SP310系と呼ばれる初期モデルになる。鮮やかな赤が似会う1台。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場
ダットサンフェアレディ1600 SP310系の特長であるシートレイアウト画像のように3人乗りになる。車体色に合わせた綺麗な赤いシートが目立つ。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場
ボルボの歴史を語る上で外せないのがボルボ122S(通称アマゾン)。近代ボルボのルーツとなる安全性能に高いモデル。頑丈なボディと3点式シートベルトをすでに採用していた。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場
ハデなカラーリングのシルエットマシンは、マツダサバンナRX-7(SA22C系)。このままの姿で自走してきているようで駐車場内でも注目の的になっていた。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場
日本車らしくないデザインの車は、初代モデルの日産セドリックライトバン。たて目にレイアウトされたヘッドライトが特徴的な1台。
【2007 ニューイヤーミーティング】ギャラリー駐車場
漫画「シャコタンブギ」に登場する、アキラの車を再現した1台。日産フェアレディZ「アキラ仕様」である。独特のボディカラーにヤンキーメイトのステッカーがポイント。

合言葉は、やっぱり来年のニューイヤーで会いましょう。

 年に1度の旧車の祭典ニューイヤーミーティングレポートはいかがでしたでしょうか?
 本当はもっと紹介したい車はたくさんあるのですがスペースの問題もあり、残念ながら今回までとなりました。初めて見る車や名前すらわからない車など色々あったでしょう。懐かしい車を見ているはずなのに新鮮な気持ちにしてくれるのがこのイベントの醍醐味でもあります。また来年のイベントには、元気な姿で走ってきてくれることを信じて。また2008年のリポートもお楽しみに。

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written by ダーワ教授