輸入車だって『値引き』を狙える!

 フォルクスワーゲンは、国内における輸入車No.1のブランドだ。中でも「ゴルフ」シリーズは最もメジャーな車名として、日本人に長く愛され続けている。そんな超人気車だけに、大幅値引きは期待薄だろうって!?いやいや、この春は『値引き』を狙える注目の車種なんです!
【特集】フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフプラス/ゴルフトゥーラン(写真はVW ゴルフ GTI DSG)

フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフプラス/ゴルフトゥーランはこんなクルマ 〜

 既に5代目となるフォルクスワーゲンの人気ハッチバック「ゴルフ」。まさに輸入コンパクトの定番商品と言ってよいだろう。そんな中、近年ではゴルフに加え、3列シート7人乗りの「ゴルフトゥーラン」、背高フォルムのユーティリティカー「ゴルフプラス」とラインナップが増え、選べる楽しさも広がった。

 現行型ゴルフが日本市場に登場したのは04年5月。先行して04年春に登場したゴルフトゥーランに加え、ゴルフプラスは05年秋に登場した。その間、さらにバリエーションとしてスポーツグレード「ゴルフ GTI」が05年5月、「ゴルフ GT TSI」が07年1月にそれぞれ追加されている。
 現時点では大きなフルモデルチェンジはまだ当分なさそうだが、輸入車モデルの常で、細かい仕様変更や小改良は今後も年次単位で行なわれるだろう。

【特集】フォルクスワーゲン ゴルフ エクステリア
シリーズの中核を担う「VW ゴルフ」。現行型で5代目となる。
【特集】フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン エクステリア
ファミリーのニーズに対応する唯一の3列シート版「VW ゴルフトゥーラン」(右)
【特集】フォルクスワーゲン ゴルフプラス エクステリア
高めの車高で驚きのビックキャビン。ニューファミリーにぴったりの「VW ゴルフプラス」

 なおゴルフトゥーランについては、既にフォルクスワーゲンジャパン社の発表により07年春にマイナーチェンジを実施し、1.4直噴ツインチャージャーTSIエンジン(マイルド版140ps仕様)を追加することが明らかになっている。またこのTSIエンジンは今後もゴルフファミリーに採用を進める意向で、その意味では現在もまだモデルラインナップの過渡期とみることも出来る。

【特集】フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン 07年モデル(TSI)

07年春にも登場予定の新型「VW ゴルフトゥーラン」の姿は、既にマスコミ向けに公開されている

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輸入車だって『大幅値引き』ゲット! 年度末は狙い目だ!

 今、「ゴルフ」ファミリーでは特に「ゴルフトゥーラン」が狙い目だ。近年、都市部のファミリー層を中心に人気急上昇中のモデル。
 とはいえ、今春のマイナーチェンジがあると分かっていてなぜ!?と思われる方も多いかもしれない。しかし、燃費に優れたFSIエンジンと6速ATの組み合わせによる優れた走行性能を持ち、現行型も今なお十分にオススメ出来る内容だ。デビュー時の04年には「日本・カー・オブ・ザ・イヤー」で『インポート・カー・オブ・ザ・イヤー』を受賞するなど、プロからの評価の高さも折り紙付きなのだ。

 そして、なによりオススメしたい理由がある。それは、今が「大幅値引き」を期待出来る絶好のチャンスだからである!

 国産車と違い、輸入車は値引き幅が少ないのが通例。少しでも安く手に入れたいなら、狙うべきはこのようなモデル切り替え前後というワケ。

 折りしも3月は年度決算の月。多くの輸入車ディーラーは月内のナンバー登録を行い、販売登録実績台数を1台でも多く稼ごうとする頃だ。これはもう見逃せない!

【特集】フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフプラス/ゴルフトゥーラン(写真はVW ゴルフ GTIの後ろ姿)
VW ゴルフ GTIの後ろ姿。「ゴルフ」らしさは5代目となった今でも健在だ。
【特集】フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフプラス/ゴルフトゥーラン(写真はVW ゴルフトゥーラン)
VW ゴルフトゥーラン。飽きの来ないシンプルさが日常で活躍するミニバンには相応しい。
【特集】フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフプラス/ゴルフトゥーラン(写真はVW ゴルフプラス GLi)
VW ゴルフプラス GLiのリアビュー。左端写真のゴルフに比べ、車高の高さがわかるだろうか。

長期在庫車を狙え!

 いっぽうで、輸入車特有の流通の都合もある。輸入車は海外から船便で数ヶ月かけて輸送してくる。そのタイムラグを補うため、販売見込み台数をあらかじめ仕入れて、輸入元やディーラーで事前にプールしておく必要がある。特に人気の高いフォルクスワーゲン車の場合は、その見込み発注が結構な台数となると聞く。

 そんな中、年度末やイヤーモデルの切り替え時期となると、在庫で残ってしまったモデルを格安で放出してくるのだ。中には半年近く在庫してあるクルマもあるという。ゴルフトゥーランの場合、「年度末」と「モデルイヤー切り替え」が重なった、まさに千載一遇のチャンスとなる! もちろんコレは他のゴルフファミリーにも言えることなのだ。

 長期在庫というとイメージが良くないが、自動車は半年やそこらでどうにかなるような商品ではない。仮に不具合が出ても、新車保証の期間は登録時が起点だから、安心してよい(当たり前だが)。

【特集】フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフプラス/ゴルフトゥーラン(写真はVW ゴルフ GTI DSGのインテリア)
VW ゴルフ GTI DSGのインテリア
【特集】フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフプラス/ゴルフトゥーラン(写真はVW ゴルフトゥーラン GLiのインテリア)
VW ゴルフトゥーラン GLiのインテリア
【特集】フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフプラス/ゴルフトゥーラン(写真はVW ゴルフプラス GLiのインテリア)
VW ゴルフプラス GLiのインテリア

コレさえ読めば、大幅値引きも夢じゃない!?【値引き交渉の極意】

【値引き交渉の極意 その1】足元を見られずに、しかし大幅値引きをゲットする方法とは

 この時期特に「在庫車」がオススメな理由は先に述べた。しかし最初から「在庫車ない?」と聞くのはあまり得策ではない。やはり新車ディーラーの営業マンとしては、あなたが『冷やかし客』か『ホット客(数ヶ月以内に購入見込みのお客)』かの見極めをしたいところだろう。彼らセールスには是非『ホンキ』になってもらいたいところ。ましてや決算期である。
 多忙を極めるこの時期、ある程度は普通に商談を進めた上で、近いうちに購入する意思を見せつつ、値引き面で煮詰まりを感じたら「お得なモデルはないですか?」と言うのが自然な流れだ。

 とはいえ、安くないお金を払い、中古車ではなく「新車」を購入するワケで、長期在庫車が「長い間置きっ放しだったんでしょ」と心象的に受け入れ難いことを伝え、その分値引きしてもらう、というのが素直かつスマートな意思表示といえる。

 なおこの時期は特に『限定X台 特別割引き!』と目玉商品とするケースも見受けられる。そのような情報は、週末の新聞折込みチラシに記載されることが多い。こまめにチェックしておくべし!

【値引き交渉の極意 その2】在庫車は慌てず騒がずクールに「値引け!」 07モデルも引き合いに

 実は先に記したように、ちょっとした割安感を訴求しただけで、さほど値引きしないでも売れてしまうことが多いのも人気モデルの常だから気をつけたい。また、ある程度値引きを引き出したとしても、営業マンから「他にも商談されているお客様が」と言って即決を求めるケースも良くみられる。
 そんな時にも慌てず焦らず「それならそれで仕方ありませんね」、とやり過ごす余裕(があるフリ!?)も必要だ。ついつい熱くなってしまいがちだが、ここはクールにいこう。

 また、同じ条件で07年モデルだと幾らになるか聞いてみるのも良いだろう。年度末に加え、ニューモデル立ち上げ時期は初期受注見込みを取っておきたいところだから、意外にも好条件が出る可能性もある!

 VW車は人気が高いことから、特に都市部の場合は経営母体の異なるディーラーが複数存在するケースも多々見られる。生活圏内に加え職場のそばなどの各ディーラーに声をかけ在庫状況なども探りつつ、最後に地元の本命店で勝負する、というのが王道&必勝パターンだ!

【値引き交渉の極意 その3】下取り車は買い取り店を有効活用

 ココで問題となるのが下取り車だ。フォルクスワーゲンの場合、国産車からの乗り換えユーザーも多いと聞く。例えば人気の高いミニバンからの乗り換えとなると、圧倒的に買い取り店のほうが有利だ。いっぽうで輸入車ディーラーのほうが一見有利そうに見える輸入車の下取りでも、幅広いネットワークを持つ買い取り店のほうが、実はお得な場合が多い。

 新車購入時、とかく「下取り車」として現在の愛車を最初から見積書に加えてしまいがちだが、そこはいったん「友人(や家族)に譲る予定なので下取りはなし」として、車両本体の値引きを引き出すのが王道。一見高そうな下取り額を表示するケースでも、よくよく見れば値引き分を転嫁していることも多い。ここでも「クールに」が基本なのだ。

 なお最後の最後に、ディーラーオプションの付属品からも値引きを得よう。車両本体とは違い、店側でも値引きの裁量もある程度は持っている。カーナビなど、輸入車の場合はメーカーオプション品よりディーラーで取り付けたほうが高性能なケースもまだまだある。
【特集】フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフプラス/ゴルフトゥーラン(写真はVW ゴルフ GTIのインパネ)
VW ゴルフ GTIのインパネは高級感もばっちり。
【特集】フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフプラス/ゴルフトゥーラン(写真はVW ゴルフトゥーランのインパネ)
VW ゴルフトゥーランのインパネはクリーンなデザインで機能的だ。
【特集】フォルクスワーゲン ゴルフ/ゴルフプラス/ゴルフトゥーラン(写真はVW ゴルフプラス GLiのインパネ周り)
VW ゴルフプラス GLiのインパネ周りは開放感が自慢。

written by 徳田 透

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