まずは一通りの洗車を済ましておく

 鉄粉とは、空気中に浮遊する非常に微粒子の鉄埃。電車の線路や幹線道路付近に駐車してあるクルマには特に付着しやすいものです。
 この鉄粉、かなりの厄介もので、そのまま放置して置きますと、どんどん塗装面に食い込んでしまい、サビの発生、塗装のひび割れを引き起こしてしまう可能性があります。
 除去をするには市販の「粘土クリーナー」を使用しますが、作業方法は、マニアルとはちょっと異なり、達人直伝です!
 まずは、基本的な洗車を済ませておきましょう。

極意一!作業性に優れた鉄粉取りツールを作ろう。

スポンジに切れ込みを入れる
スポンジの切れ込みはこの位の深さ
達人直伝ツール完成

 「粘土クリーナー」の使用方法は、洗車を施したキレイな塗装面に霧吹きを拭きつけながら、滑らすように擦る。というのが一般的ですが、この方法では正直作業性は芳しくありません。そこで、達人直伝の「粘土クリーナー改!」を作ってみてください。
 作り方は至って簡単。柔らかめのスポンジの中央部分に「粘土クリーナー」が収まる程の切れ込みを入れ、そこにサンドウィッチのように挟めばOK!
 使ってみればその作業性は涙モノ!しっかりとグリップできますし、粘土が塗装に張り付いてしまう事もありません。
 

極意ニ!洗車で余ったカーシャンプーを活用する。

洗車で余ったカーシャンプーを活用
粘土クリーナー改!にシャンプー液を浸す
粘土クリーナー改でボディを擦る

 「水洗い」、「カーシャンプー」、「すすぎ」の水洗い作業を終えても除去できない汚れは、次の工程にバトンタッチ。そこで、冒頭で触れました厄介な鉄粉除去作業のスタートです。通常、水洗い工程を終え、「粘土クリーナー」でボディを擦ると、表面の摩擦係数が高くなり、張り付いて上手く作業が出来なくなることがあります。そこで、シャンプー作業の時に使用した余ったシャンプー液を再利用します。
 もう一度、シャンプーをするようで面倒ですが、決して泡立ちにこだわる必要はありません。シャンプーに含まれる表面活性剤の潤滑性を利用するのです。
 バケツに残ったシャンプー液に「粘土クリーナー改!」を浸し、塗装面を優しく擦ります。作業を終えた部位は、洗剤の乾燥を防ぐために、洗い流してしまってください。「粘土クリーナー」の表面を時折確認し、鉄粉が蓄積してきましたら、きれいな面を使用しましょう。クルマ全体の作業が終わりましたら、もう一度十分な水流ですすぎを行えば、作業終了です。
 達人直伝のこの方法では、スポンジのグリップにより均等に作業が出来る点や、シャンプーの潤滑性で塗装への引っ掛かりがなく滑るように作業ができるなど、通常の作業に比べ、作業性、効率性にすぐれております。是非、お試し下さい!
 

半年でこれだけの量の鉄粉が塗装に刺さるんです!

これほどの鉄粉が取れました

 上記の写真は、ボンネット一枚を擦った「粘土クリーナー」の表面です。こんなものが刺さっている塗装面にワックスやコート剤を掛けても、塗装面は平坦ではありませんから、本当の光沢が出るはずがありません。
 ちなみに、私は、半年前に徹底して鉄粉除去を施していますが、すでにこれだけの量が刺さっているのには正直、ショックを受けました。

 ツルツル、スベスベのお肌を取り戻すためにも、鉄粉取りを敢行してみてください。