エンジンオイルは、クルマの血液。エンジン内部の潤滑、洗浄、冷却を兼ねております。クルマのコンディションを保つためにも定期的なオイル交換が必要になります。
自動車先進国でオイル交換を人任せというのは、実は日本がもっとも多いという統計もあります。事実、私がお正月に滞在していました英国でも、オイル交換は「洗車感覚」。愛車と触れ合う意味でも、ぜひ自らの手でオイル交換を行ってみてはいかがでしょうか?
そこでオススメなのが、私が日頃から愛用している「イージーオイルチェンジャー」。マンションの駐車場でも、場所も取らず、簡単にオイル交換が可能です。
エンジンの排気量などによっても異なりますが、約15分ほどアイドリングを行い、水温計が適正値を表示すればOK。
アイドリングを行う際には、排気音が周囲に迷惑にならないか?風通しがよい場所か?十分確認を。
オイルを排出しやすくするため、エンジンオイル注入口を開け、オイルを吸引するオイルレベルゲージを引き抜きます。
エンジン周辺は、非常に高温になっておりますので、軍手を装着し、火傷には注意してください。
レベルゲージにホースを挿入し、オイルパン底部に到達するまで押し込んでいきます。ドライサンプなど特殊なエンジンでない限り、軽自動車からメルセデスまで対応可能です。(実証済)
イージーオイルチャンジャーに装備されたハンドルを上下運動することで、内部が真空になり、エンジンオイルが吸引されます。バッテリー端子に直接接続するタイプも販売されておりますが、吸引力は、イージーオイルチェンジャーに軍配が上がります。
面白いように、半透明のイージーオイルチェンジャーにエンジンオイルが吸入され、約5分で抜き取り完了。取材車のオイル容量が4リットルですが、3.6リットル程抜き取ることが出来ました。念のため、オイルパンのドレンコックを空けて、下抜きも試みましたが、一滴もオイルは排出されませんでしたので、この方法でほぼ完全に抜き取れるといえます。
その後、飴色の新油を注ぎ込み、オイルレベルゲージで適正量注入されたかをチェックしましょう。
最後に、オイル注入口キャップと、レベルゲージを元に戻せば作業は完了です。なんと、作業開始から、この時点まで20分強。どうです?簡単でしたでしょう?
最近のクルマは、空力を考慮してオイルパンが剥き出しではなく、整流板が装備されているものや、一部の輸入車では、特殊工具がないとドレンコックを開放できないクルマも存在します。そんなクルマにもこのイージーオイルチェンジャーはオススメです。(実は、某大手輸入車ショップご用達!)
このイージーオイルチャンジャーですが、ホームセンターなどで、実勢価格5000円ほどで販売されております。
最後に抜き取ったオイルは、オイル処理剤などに移し、燃えるゴミとして出すことが出来ます。詳しくは、各市町村役場にお問い合わせ下さい。